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【イタリア】バローロ・ピラ2018_750ml

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VINSY
バローロ・ピラ2018
Barolo Pira

ワイナリーロアーニャ
地域   :イタリア、ピエモンテ、バローロ
つくり手 :ジュゼッペ・マスカレッロ
タイプ  :赤/ドライ/ミディアムボディ
品種   :ネッビオーロ(樹齢40年以上)
容量   :750ml
ABV   :14
保管   :要冷蔵
国内300本

バラ、黒スグリ、リコリスの香り、
イキイキとした酸、黒スグリ、紅茶葉、
スパイスの上品で奥行きのある味わい、
緻密で豊かなタンニン

インポーター資料より
単独所有畑 「バローロ・ピラ」砂質の自根は明るく華やかカスティリオーネ・ファレット村バローロの5大産地の中で、最も華やかさや安定感のあるバランスが特徴的な村「カスティリオーネ・ファレット」。ジュゼッペ・マスカレッロの所有するモンプリヴァートのような独自の石灰の多い土壌や、西側のブリッコ・ボスキスのちょっと鉄を感じる赤果実の聡明さ。どれもネッビオーロ好きには堪らない畑。
そして、ロアーニャが所有する畑は東側。すぐ隣のロッケ・ディ・カスティリオーネでも感じられるように、西に比べてより華やかさが印象的なワインが生まれる区画なんです。
 

砂質土壌に自根が残る畑「ピラ」
 モノポールなだけに、彼のバルバレスコほどの知名度がまだあまり高くない「ピラ」。3 方向を森と崖に囲まれた孤立した畑で、砂質が主体(石灰質、青色粘土質、トゥーフォ)という、バローロではとても珍しい土壌。この畑のネッビオーロはマルゴッタでオリジナルのクローンを残していて、そのほぼ全てが自根。と言うのも、粘土質土壌がほとんどのバローロエリアでは、フィロキセラの被害に苦しみましたが、ここは砂質土壌のためにフィロキセラが入れなかった事で自根のネッビオーロが残っているのです。
ピラのバローロはアメリカの台木で生かされた葡萄樹ではなく、戦前から、この土地に栽培されていた純正のネッビオーロなのです。

そしてやはり、砂質土壌のネッビオーロは香の豊かさが特徴です。ロアーニャのワインは黒果実系の香ではなく、タバコ、リコリス、香草系の香が主体であり、凝縮度よりも繊細さを感じさせます。決して濃厚な目の詰まった液体ではないのですが、実は要素が詰まっています。薄い色調で、一見物足りなささえ感じさせますが、日本の出汁のようにしっかりと味の強さを秘めているのです。この上品さこそがヨーロッパ品種の本来の個性なのでしょう。自根のワインだからこそ表現できる、明らかに奥行きのある味わい。ぜひ体験してください! 

柔らかく開いた 2018 ヴィンテージ
たくさんの造り手が口を揃えて手強いヴィンテージだったと語る 2018年。生産者の粘り強さとスキル、強いては畑のポテンシャルが試されているとも言えます。2018 年前半は湿度の高い気候から高温へと続くイレギュラーな気候でした。春の 2 週間も続いた雨による病気等の被害は大きく、例年よりも収量が落ちる原因となるような気候でした。ですが、ピラの畑は南東に開けており、湿気が溜まりにくいため、雨や高温による病気も出にくい特性を持っています。こうした年にこそ健全な葡萄が収穫出来るのです。最終的には、10 月まで続く生育期の後半部分が伝統的な理想に近い気候条件であったという事により、非常にバランスが取れたワインになりました。


ロアーニャ

●100年以上変わらない『バルバレスコ』●
樹齢50年以上の葡萄しか使わない。ヴェッキエ・ヴィーニュは樹齢80年以上。ロアーニャでしか味わえない芯のある ワイン。アタックではなく中間からアフターを楽しんで欲しい。


 

100年変わらない
「ロアーニャ」の歴史は古く 1880 年まで遡る。1890 年にバルバレスコが初めて造られたので、それ以前 から「ロアーニャ」はワインを造っていた。 1929 年に「モンテフィーコ」、1953 年には「パイエ」、 1961 年には「アジリ」を取得していった。

『100 年前から何も変えてない。今後も変わらない。 ワイン造りの哲学というより、人生の選択だ』

現当主は「アルフレッド・ロアーニャ」。1971 年が彼の 最初のヴィンテージで「エリオ・アルターレ」と同世代。 あまり知られていないが、「アルフレッド」は「エリオ」と 共に栽培や醸造を研究していた。

『エリオ・アルターレとは反対に何も変えないことを選 択した。ロアーニャは変わらない』

2001 年からは息子「ルカ」が参加。父親と共にワイン 造りを行っている。2007 年には各畑の樹齢毎に分け て醸造を開始したことで畑毎に「ヴィティ・ヴェッキエ」 と通常の畑名ワインに分類された。

『80 年以上の古樹は強い表現力を持っている。古 い樹の葡萄だけで醸造することで、より畑の個性を 表したワインができあがる』

 

50年以上の樹齢が必要
畑では 100 年以上前から化学肥料は勿論、有機肥 料も一度も使ったことがない。春先に刈り込まれる下 草がその役割を果たしてくれる。

『生物多様性を維持することで植物や昆虫、動物、 バクテリアが自然と均衡を保つようになる。人間が 環境を整えることはできない』

彼等の畑のネッビオーロは苗木屋から購入したもの ではない。その畑で育ち順応してきた樹を「マッサル セレクション」で残している。 色々なクローンが混在していることが重要。それぞれ の畑に残っているクローンには意味があると考えてい て、その畑の樹以外の樹を植えない。

『マルゴッタ(プロヴィナージュ)でその畑の樹を増やし ている。危険が伴う増やし方だが、後世に畑の個性 を残す為に必要』



樹が死んだ場合、隣の樹の枝を地中に潜らせて先 端を地表に出しておく。地中の枝から根が伸び、枝 が樹に成長していくことで苗木を植樹せずに親樹の 個性を残していく。 「ロアーニャ」の樹齢に対する考え方は他の造り手と は全く違う。樹齢 20 年以下は彼等にとって「赤ちゃ ん」。ランゲ・ロッソに使われる。 樹齢 40 年以上の樹のみでバローロ、バルバレスコが 造られる。そして 80 年以上の樹のみが「ヴィティ・ヴ ェッキエ」と呼ばれるキュヴェに使われる。

『一般的には樹齢 30 年を超えると収量が減るので 植え替えられてしまう。僕等は30年以上でないと畑 の個性を表現できないと思っている』

 

100日間長期マセラシオン
1989 年にはカスティリオーネ・ファレットの「ラ・ピラ」 を取得。3 方が崖と森に囲まれた畑で砂質土壌。 黒く重い砂層は海底が隆起した層で香を嗅ぐと磯の 香がする。白く軽い砂層は石灰を多く含んでいる層で アルプスに由来する層。

『この畑はフィロキセラの被害を受けていないので自 根のネッビオーロが残っている。第 2 次世界大戦以 前の樹も残っている』

凝固した砂由来の土壌は葡萄の成長に必要な窒素 が極端に少ない。葡萄の成長は粘土質より遅く、収 穫も遅れ、複雑味を得る。 最後に「ロアーニャ」では 100 日間という他の造り手 では考えられない長いマセラシオンを施している。

長期のマセラシオンで得たいのは濃さではない。旨 味。30 日を超えると旨味が果皮に戻っていき、その 後戻ってくる』

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ショップコメント
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