嘉門工藝オリジナルの、モダンな空間に使いやすい中国茶道具セットができました。白磁とガラスの茶道具に、オリジナルの絵付けを施して可愛らしく仕上げました。どうぞおたのしみください。
デザイン: 村瀬亜里(嘉門工藝主宰)印制作: 安藤亮(彫刻家)デザイン印装飾担当: 山本陽子(atelierY主宰)
■9品目揃え
茶壺(ちゃふう):日本のものより小さめの急須。茶葉を選ばない白磁。
茶杯(ちゃはい):お茶をいただくための小ぶりの茶碗。景徳鎮の卵殻手(卵の殻のような薄さの意)の茶杯に、絵付けを施しました。
ガラス茶海(ちゃかい):お茶の濃さを均一にするため、茶壺から一旦移すピッチャー。ガラスの美しい茶海は、お茶の色味(水色)を見るのに最適です。
白蝶貝茶針(ちゃしん):茶葉を急須にながしこむときに用いる道具。
茶則(ちゃそく):茶葉の受け皿。懐紙で見立てました。
水孟(すいう):不要な水を捨てる器。建水で見立てました。
茶針袋:龍村美術織物の銀吉野であつらえました。ひさご茶漉し:天然の瓢をくりぬいて作りました。敷き布:川島織物
■10品目揃え(茶托つき)
村瀬治兵衛 平山皿(2寸5分)直径約7.5cm素材:沢栗、漆
■11品目揃え(茶托・盆つき)
村瀬治兵衛 挽曲角盆(小)縦18cm×横29.5cm、縁の高さ1.7cm素材:沢栗、漆
はじめての中国茶のポイント
「中国茶」の種類は豊富で、数百とも数千ともいわれています。発酵度合いで分けるだけでも「緑茶・白茶・黄茶・青茶・紅茶・黒茶」と6種類もあります。したがって、いれ方も何通りもありますが、決まった作法はありません。
美味しく淹れるポイントは、使う茶器と茶葉の量、それから、お湯の温度です!
★小さめの茶器
中国茶は、少量の熱湯で淹れて飲むのに適した茶葉。いっぺんにたくさん淹れず、小さな茶道具を用いて、煎数を重ね、味や香りの変化を楽しみます。
★必ず沸騰させたお湯
すべての道具をお湯であたためてから淹れましょう。中国茶の種類によって、おすすめのお湯の温度が少し変わりますので、ご注意ください。茶を茶海に注ぎ、お茶の濃さを均一にしてから、人数分の茶杯に注ぎます。
<茶海とは>
中国茶道具の「茶海」は中国茶を茶壷や蓋碗で淹れたのち、「茶海」へお茶を注ぎ入れ、「茶海」から茶杯へ注ぎます。「茶海」は味を統一するために使用するピッチャーの役割をはたします。低めのお湯を使いたい場合に、お湯を注ぎ冷ます使い方もあります。