モダンな空間に映える、梶の葉と五色の糸飾り
七夕飾りの新作ができました。小ぶりで可愛らしい梶の若葉とつややかな五色の糸、モダンな空間に映える鉄の飾り台の3点セットです。
紙を神とかけ、梶を(天の川をわたる舟の)舵とかけたという説もあるほどに、梶の葉は古来、七夕の象徴とされてきました。
『暮らしのならわし十二か月』によると、七夕の朝には、里芋の葉に降りた露で墨をすり、七枚の梶の葉に歌をしたため、字の上達を願う慣習があったそうです。これは古代中国の七夕行事「乞巧奠(きこうでん)」が、技芸の上達を祈る祭りであることに由来しています。
美しい七夕飾りをつくるため、嘉門工藝では15年前、門前に梶の木を植えました。なかでも一番美しい若葉をえらび、その形をかたどって作っていただいた飾り葉です。
また、陰陽五行思想に基づき、この世界の五大要素である「木・火・土・金・水」をあらわす五色は、星のおまつりである七夕には欠かせないシンボルのひとつ。この五色は正色と呼ばれ、五行を揃えて厄除けにするならわしが、折々の伝統行事に存在します。世界をあらわす五色を飾ることで、全方位を守り、鮮やかな色がそれぞれの魔を除けるともされています。今回の新作では、織姫にちなみ、美しい光沢の糸で五色を表現しました。壁かけタイプの「七月七夕 乞巧・星の座飾り」と合わせても、もちろん素敵です。
清々しい大人の七夕飾りとして、お玄関先などにおつかいください。
サイズ(約・cm)梶の葉:幅15×奥行15×全長5飾り台:幅15×奥行15×高さ5