緑の手仕事
さまざまな緑をテーマに組んだ茶籠です。
茶碗は今井兵衛のドット茶碗。自然にある色を用いてつくられたドット・シリーズは、水はすべて微細な粒であること、ゆらぎと驚異的な整然さが共存する自然界の奥深さを思い起こさせます。
大津型の茶器袋はインドの型押し更紗で、エメラルドグリーンに楚々としたピンクの花がとても可愛らしい。茶碗袋は大胆なパリデイジー(マーガレット)柄のインド型押し更紗に、ミントグリーンのコーデュロイをあわせました。花びらのアイスグリーン、葉のピーコックグリーン(孔雀緑)。ヘリンボーンのコーデュロイの厚みが、茶碗をしっかりと守ってくれて安心感もアップ。茶杓袋は人気の刺繍生地で、クラシカルな雰囲気と、こちらもほどよい厚みで茶杓を守ります。
建水は白銅で、さりげない装飾が茶道具全体をまとめます。茶筅は奈良高山製。茶籠のリボンには、深い森を思わせるフォレストグリーンをチョイスしました。
ぜひ抹茶をたてて、緑の響きあいを完成させてみてください。
1. 茶籠 きらら ナチュラル リボン2. 茶器 村瀬治兵衛デザイン 楓・ナチュラル 直径6cm×⾼さ5.5cm3. 茶器袋 大津型 インド型押し更紗4. 茶碗(M) 今井兵衛ドット茶碗M グリーン 口径11.5×高さ8cm5. 茶碗袋(M) インド型押し更紗×コーデュロイ 底辺21×10×高さ26cm6. 建⽔(S)村瀬治兵衛デザイン 白銅 ⼝径12.5×⾼さ7cm7. 茶杓(M) 黒檀 15㎝8. 茶杓袋(M) 刺繍 長さ16.5cm×幅2.5cm9. 茶筅(M)
嘉門工芸の茶籠・茶箱
小さな箱や籠に小さな茶道具を詰めて持ち運び、野点を楽しむ茶箱や茶籠の文化は、千利休が始めたといわれます。ひとつひとつ道具を選りすぐり、取り合わせ、箱や籠にきっちりと収める。そこには日本古来の重ねの美学も表現されています。嘉門工藝では、その長い歴史に畏敬の念を抱きつつ、めまぐるしく過ぎていく今の時代にこそお茶の時間を持っていただきたいと願い、茶籠・茶箱を企画しています。
茶籠や茶箱を構成する道具のひとつひとつは、まさにアートピース。現代の用の美を備え、持っていて嬉しく、使いやすさも魅力の品々が揃っています。茶碗は現代の作家ものが中心。他の道具類も、たくさんの熟練の職人にご協力いただいて作ったオリジナルがほとんどです。また、漆芸家村瀬治兵衛がデザイン・監修して製作した、茶器・建水・茶筅筒・茶巾筒は、他にはないと人気の商品。道具と袋物類の取り合わせも好評をいただいております。
リビングの棚に茶籠や茶箱があれば、さっと取り出して抹茶を点てられます。茶葉が残らない抹茶は、キャンプなどアウトドアにもぴったり。いつでも、どこでも、ひとりでも、どなたかとでも。気軽にアートとお茶を楽しんでいただけたら幸いです。