嘉門工藝の節句ものを監修してくださる、長田なお先生の素敵な本です。
31種類の折形(おりかた)と9種類の水引を、わかりやすく紹介します。
……「折形」という言葉をご存知でしょうか。穢れのない真白い和紙で贈りものを包む、日本の伝統的な礼法のことです。身近なものでいうと、「のし紙」や「のし袋」のことで、お世話になった人への感謝、尊敬、愛情、そして礼節を表すのに、折形は非常に有効な手段なのです。
(中略)
日常の用に、ちょっとしたときに、懐紙をさっと取り出して、感謝の気持ちを込めた包みを自分で折って渡せたら、素敵なことですね。
心を込めたお包みは、お相手の目にも、そして自分の目にも、美しい姿に映るに違いありません。……
「懐紙で包む、まごころを贈る」はじめに より抜粋
長田なおプロフィール
学生時代から日本の古の文化に興味を持ち、古典籍を研究。ロンドン留学時に、日本独自の伝統的な文化として、折形・水引の紹介を海外で始める。帰国後、学校の講師や企業の企画、テレビや雑誌等で日本の伝統的な文化を伝える活動を展開中