根来塗は古来、僧侶が寺内で使用したと伝えられていますが、輪花盆は、用の美の象徴ともいえる盆です。祈りの形とも言われ、寺社仏閣で捧げものの器として、何百年の歴史をもっています。
品格をもち、茶道の干菓子器として、特別なしつらえにふさわしく、場の雰囲気、陽の気が高まります。一方で、日々の食卓にも耐える丈夫さは、プロの料理人からの支持も厚く、代々、名料亭でも使われており、その堅牢さと盛り映えは証明されています。和の膳から洋のティータイムまで、あらゆる場面で美しく映え、使い込むなかでよりよく味わいを増すことが、漆器の最大の魅力です。
商品スペックサイズ(約): 直径24cm×高さ3㎝、素材: 天然木※1点1点風合いが異なります。
作家紹介三代⽬村瀬治兵衛(さんだいめ むらせ・じへえ)⽊地から塗りまで、漆器を⼀貫制作する漆芸家。1980(昭和55)年東京造形⼤学美術学科彫刻専攻卒業。同年より家業の⽊地師・塗師として専念し、2011(平成13)年3代⽬を襲名。今の時代にあった⽤の美を追求し、美術品も暮らしの道具も分けへだてなく制作。メトロポリタン美術館(アメリカ)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(イギリス)などに作品が収蔵されています。