和洋問わず、魅力的な舞台をつくる
三代目村瀬治兵衛作の秋田杉長盆(脇引)は、流麗な木目を活かした木地仕立てです。面は秋田杉。縁取りの墨色部分は神代杉で、皮鯨のように縁取りました。
盆は舞台として、上に載せたものを引き立てるアイテムです。運びにつかうのはもちろん、皿としての役割も担い、和洋問わず、置かれた空間をぐっと魅力的なものに変えます。
たとえば大人数のグラスをセッティングするだけで、涼しげな川床の雰囲気に。たとえば茶籠の中身を並べるだけで、野点の雰囲気に。梶の葉などを敷いてお料理やお菓子を並べると、パーティーの主役に早変わりします。
美しさと実用性
本来、長盆(脇引)とは、亭主が複数の椀を運ぶときに使う懐石道具です。このたび、「お濃茶を各服点で(個別に)お出しするために」「小さ目な抹茶碗を運ぶために」とのご依頼を受け、和の品格を保ったまま、洋の空間にも映える長盆を制作いたしました。
美しさだけでなく、実用性もまた、治兵衛作品の特徴です。実際に嘉門工藝の茶会でも使ってみたところ、縁が少し高いため、茶碗を運ぶ際に安心感がありました。大小サイズ違いで、重ねて収納することができ、狭い水屋においてもスペースをとりません。
おもてなしにも、ご自身の豊かな生活にも、最適な長盆です。
サイズ(約・cm):小 外寸 縦29.8×横42×高さ5.3大 外寸 縦31.8×横44×高さ5.2
お取扱いについて
■特殊なガラス質の塗料を施しておりますので、シミがつきにくくなっております。
■直射日光・乾燥にお気をつけ下さい。
※大きさ、木目に個体差があることが魅力のひとつです。それぞれの木目の違いを画像でお送りできますので、ご希望の際にはお気軽にお問合せください。