建⽔は「こぼし」ともいわれ、お点前の必需品ですが、茶道具の中では控えめな存在。それだけに気を配りたい道具です。この沢栗⻤桶建⽔(さわぐりおにおけけんすい)は、30 年ほど前に切り出して⼤事に保存してきた沢栗の⽊をくりぬいてつくったもの。⻤桶という⽔指の形を踏襲しつつも、細⾝でモダンな建⽔になっています。沢栗は深⼭の厳しい⾃然環境の中で⽣きる⽊で、きめが細かく軽くて丈夫なのが特⻑。村瀬も⼤好きな⽊ですが、伐採が難しく、また年々数も減っています。そんな沢栗を堪能していただきたいと、外側は乱挽きして漆を摺り込み⽊⽬を⽣かし、内側は布貼りして漆を重ねて⽊⽬を埋め、まさに漆⿊に塗りあげました。継ぎ⽬は⼀切ありません。格式のある茶席でもお使いいただけ、容量も⼗分です。また、中に茶碗や茶器を仕組み、茶箱や茶籠がわりにお使いいただくこともできます。
作家紹介三代⽬村瀬治兵衛(さんだいめ むらせ・じへえ)⽊地から塗りまで、漆器を⼀貫制作する漆芸家。1980(昭和55)年東京造形⼤学美術学科彫刻専攻卒業。同年より家業の⽊地師・塗師として専念し、2011(平成13)年3代⽬を襲名。今の時代にあった⽤の美を追求し、美術品も暮らしの道具も分けへだてなく制作。メトロポリタン美術館(アメリカ)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(イギリス)などに作品が収蔵されています。
商品スペックサイズ(約): 外⼝径12.7×⾼さ10cm素材: 国産沢栗製造: ⽇本
※天然素材ですので、⽊⽬などはひとつひとつ違います。※お使いのモニターによって⾊が異なって⾒える場合がございます。ご了承ください。