白瓷酒盃　G4220

粉引の平盃です。
​しっかりと張り出した高台脇。緩やかに踊る口の頂点はシャープです。見込みは僅かに抱えた形。
口辺には釉雪崩、胴には化粧土の掛け外しに指跡がそれぞれ花を添えます。表面にほくろの様に浮きあがった黒ボツも見どころの一つです。
粉引は使い込むほどに特に「育つ」器の一つです。お使いいただくうちに「雨漏り」や「貫入」などの「変化」が現れます。アルコールの浸透圧は高く、ぐい吞みを含む酒器は「育ち」による「変化」を顕著に楽しめる作品の一つです。