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アジアからヨーロッパへ持ち込まれた当時、輸送の手間と高額な関税が相まって、茶葉は極めて高価で、もっぱら客人へのおもてなしとして振る舞われる嗜好品でした。
また、茶葉は熟成の深度や産地の違いで「黒茶」～「緑茶」まで、段階的に区別され、それらを都度選んで提供する関係上、当時のティーキャディーには黒茶用と緑茶用の2つ、ないし中間程度に熟成された茶葉をあわせた3つの収納室が備えられていました。
そのため、元来”ティーキャディー”とは入れ物であると同時に"金庫"の役割も担う、茶葉専用の鍵付きケースの事を指します。
流通が充実するにつれて上記の鍵付きである必要性は失われていきましたが、今日でも茶葉専用の容器を”ティーキャディー”と呼称します。
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