イギリスのウェッジウッド社が製造した素焼きのエール・ジャグ。19世紀に大学都市ケンブリッジの食料品店ウーラード社がウェッジウッド社に発注し、自店で販売していた品物です。
ロッソ・アンティコ(古代の赤)と呼称されるウェッジウッド社製ストーンウェア(炻器)の流れを汲むお品で、古代~中世のイギリスで作られていた素焼きのアースウェア※の復刻品としてデザインされたものです。
こうしてウーラード社の注文によりウェッジウッド社から生まれた一連のテーブルウェアには「wedgwood」や当時のレジスター・スタンプと共に”ケンブリッジ・エール・ジャグ”の刻印が有り、この品のようにケンブリッジに縁のある家紋や市内の大学寮の紋章がプリントされている品物が多く見られます。
外面は素焼きですが、内部は釉薬で防水仕様に仕上げられています。口縁に小さなチップ(欠け)が有ります。(画像8枚目参照)