キヤアンティークスで製作するパインテーブルの脚は、90mm×90mmの建築用柱材から削り出して作っています。脚の長さはオーダーのサイズによりますが、通常1本あたり700mmほど。天然の松材なので節や割れも味付けの1つ、と言いつつ、あまりにも大きな傷は避けて作る様にしていると、どうしても毎回少しづつ余りが出てしまいます。この端材というかブロック状の木材が捨てるに捨てられず、かねてから再利用できる方法を考えていました。そこで、昨今のアウトドアブームでよく見かける様になった、ウッドトーチやウッドキャンドルと呼ばれている簡易コンロを試作してみました。サンプルの寸法は、90×90×180mm。縦穴横穴共30mm。試しに燃やして見たところ、空気の入り口になる横穴が少し大きかったことと、縦穴を短くした方がムダなく燃えてくれそうでしたので少し改良することに。高さも調整して、今回商品化したのは90×90×150mm簡単そうに見えた穴明けは、ハンドドリルでは木口面への縦穴が明けられず、最終的にはボール盤の回転を落として、木材をクランプでガチガチに固定しての作業となりました。穴の径と深さにもよりけりですが、手軽に明けられる穴のサイズではありません。焚き付けには少々コツが必要でしたが、1度本体が燃え始めれば煙突効果で安定して燃え続けます。終盤は角を残してバラバラになるので、コンロとして使える燃焼時間は、風向きや個体差を考慮して30分程度。五徳を使えば簡単な調理も出来そうです。昨年末の大掃除で、使えそうな角材を何本か加工してみました。キャンプやアウトドアの熱源にいかがでしょうか。
最後に、焚き火にはルールの順守とマナーが必要です。火傷や延焼の危険も考えて安全な場所で自己責任で楽しんで下さい。