20世紀初頭にフランス北東部の都市リュネヴィルに拠点を置いていたガラス作家アンドレ・ドゥラットの工房が製作したハンギングランプボウル。
元々銀行員として働いていた彼は、得意先だった南フランス・ナンシーのガラス工房ミューラーに触発されてガラス職人をめざしたという異色の経歴の持ち主。特定の技法やスタイルに執着せず、時代に応じて様々な技法とデザインスタイルを使い分けていたため、彼の工房が残した作品はバリエーションが豊富です。
こちらは鍛鉄製フレームと群青・黄色・橙の三色の斑文ガラスシェードの組合せ。 濃黄色をベースにサブカラーで群青を使用した斑紋ガラスは、かなりビビッドな印象です。メインの二色が対比する配分で使用されているように思えますが点灯した際には混ざり合いグリーンが出現します。
フレームのモチーフになっている植物は英語圏でティアサンブと総称されるイヌタデ属の蔓植物の一種で、鏃(やじり)やハルバードまたは悪魔の尻尾にも例えられる特徴的な葉の形をしています。
市販のE17電球(白熱球、蛍光灯、LED電球)がつけられます。60Wまで対応。電球は別売りです。取付は天井直付けです。ソケット、コードは新品です。天井吊り元からシェードの下部までで全長580mmです(天井部に取り付け金具を使用する想定です。その場合、金具の高さを含めてちょうど600mmになります)