19世紀前期、オーストリア・ハンガリー帝国時代にボヘミアでジョナサン・レッツが創業したガラスウェアの名門、通称レッツが20世紀初頭に生産したハンギング・ランプ。
20世紀初頭に活躍したアートガラスの天才ルイス・コンフォート・ティファニーの影響を受けて高度なアートガラス生産に乗り出した同社。当時のオーナーであったマックス・リッター・フォン・スポーンが発明したガラス材「フェノメーン・ガラス」で制作されたハンギングランプです。明るいグリーンの素地ガラスに並ぶ六点、サーモンピンクのガラスから軽快な線が伸びていますが、これはプルド・フェザーと呼ばれるガラス表面を流すように引っかき模様を作り出す技法。淡い緑色を含む濃厚で不透明なヴァセリンガラス、全面に施されたラスター彩と組み合わさり、無二の存在感を持っています。
上部と下部の金属パーツはシェードの内側にある二本の骨組みで繋がっています。電球を交換する際には、チェーン~本体丸ごと取り外し、上下を取り外す必要があります。上記を踏まえて、電球交換/お手入れの際には天井付け元の引っ掛けシーリングを回し外し、床にラグや当て物を広げ、その上で作業してください。
ソケットサイズはE26。市販のE26電球(白熱球、蛍光灯、密閉器具対応LED電球)がつけられます。60Wまで対応。電球は別売りです。取付は引っ掛けシーリング、ソケットは真鍮製のねじり式、コードは茶色です。チェーン、金物、シェードはすべてオリジナル。ソケット、コードは新品です。天井吊り元からシェードの下部までで全長700mmです。