19世紀初頭、イギリスの銘窯ミントンが生産したボウル。パターン名はイタリアン・ルイン(イタリアの遺跡)。白地に青いトランスファープリントで石造りの廃墟がある風景画が描き出されています。ミントンと云えば19世紀イギリスの陶磁器芸術の発展を牽引した窯元の一つと言っても過言ではありませんが、こちらはミントン一族がボーン・チャイナやパート・シュル・パートで知られる以前に造られた品。
裏面に窯印に代わって「セミ・チャイナ」と押印されていますが、こちらは当時の英国最先端の高級磁器ボーン・チャイナに次ぐ高い品質を保っているということを押し出した商標のような物。ブランドネームのような意味合いです。
素朴なブルー・アンド・ホワイトのボウルですが、さすがと云うべきか重さ・薄さ・絵付けどれをとっても質の高い絵皿です。