OLD BUT GOLD 〜オールド バット ゴールド〜
2003~2009年の期間、山と渓谷社のクライミング誌「ROCK&SNOW」に掲載された人気連載が待望の単行本化! ライターは日本のフリークライミング史と共に歩み築いてきた杉野保氏。分厚すぎるほどのクライミング経験の積み重ねに裏付けされた高い登攀能力を持つ氏だからこそ出来た企画。世界のクライミング関連メディアを含めても、きっと5本の指に入るであろう玉稿の数々。おすすめです!以下出版社紹介
―久しくチョーク跡の途絶えたルートに、再び命を吹き込むのだ―
こんなキャッチとともに人気を博した杉野保の連載「OLD BUT GOLD」は、80年~90年代、日本のフリークライミング勃興期に拓かれたものの、スタンダード路線を歩まなかった数奇なルートに光をあてた。
池田功、草野俊達、山野井泰史、吉田和正、平山ユージといったレジェンドたちが、若かりし日に拓いたルートを訪ね、 岩を攀じり、身体を通して紡ぎ出された杉野の文章は、今も昔もクライマーの心に熱狂を呼び起こす。
収録ルート:城ヶ崎・スカラップ、湯川・白髪鬼、小川山・サマータイム、障子岩・踊る蒟蒻、城ヶ崎・マリオネット、城ヶ崎・マーズ、層雲峡・蝦夷生艶気蒲焼、小川山・NINJAなど16編。
「OLD BUT GOLD」のコンセプトを引き継いだ杉野の連載「DIG IT」も収録。
■著者紹介
杉野 保(すぎの・たもつ)
1964年横須賀生まれ。高校で山を始め、やがてフリークライミングと出会う。日本のフリークライミングの発展に寄与した中心人物の一人。
城ヶ崎や小川山に多くのルートを拓く一方、多くの高難度ルートの再登を果たした。
世界各地の岩場にも足を運び、とりわけヨセミテでの精力的な活動は多くの日本人クライマーに影響を与えた。
2020年3月、不慮の事故で亡くなる。