Watson Standard Vollkommen (1mPair)
Vollkommen
Watson Standard Vollkommen
Vollkommen(フォルコメン)とは「完全」「完璧」を意味します。言って見ればWatsonの中で最も完璧な音質を持ちます。
特長となるGND構造の中には部分的に撚り線が入っています。通常ならTMDは撚り線を嫌います。しかしその部分は既にサウンド的にVollkommenの大事な一部になっている為、外せません。つまり常識を超えた必須部品という事になります。
ちなみに、このVollkommenのGND構造は後々重要なポジションになってきます。
※Watson StandardのHOT側は全て同一構造です。
スピーカの前から後ろに進むにつれて、すぼまっていく三角形の音場。その空間が途方もなく広大に感じます。その結果、空間に展開された各音像の間の空間にもかなりの余裕があり、ここに細かな音のニュアンスが顔を出す。
たとえば、ボーカルやリード楽器を盛り上げるバッキングの楽器や、ジャズメンが演奏しながらスキャット(うなり声?)する声等々。これらを、主要な音のはざまに、くっきりと浮かび上がらせるだけの余裕をこのケーブルは持っている。
コーラスも良く分離して聴こえますね。広大な音場に、こんなに分離して聴こえるのに、決して大味で散漫な音にならず、音楽としてのまとまりをもった音をリスナーに届けてくれる。非常に優秀です。そして、高中低の各域がバランスよく、、というより、すべての音域が良く出ています。特に、バスドラの音が強く引き締まっていてリズムが取りやすい。
高音は潤沢に発せられるが、クラッシュシンバルの音が明瞭かつマイルドに拡がる。その「尾の引き方」が独特で美しい。タムのロールは、左右に移動する様子も明確で、特にフロアタムの胴鳴りも味のある音色を出してくる。高域、中域、低域全てに於いて死角がない。。
広大な音場の中に、細部ごと拡大された音像が結び、音楽のすべてをダイナミックに描き切る