Victorian2(1mPair)
Victorian2
Victorian 2
Victorian2(ビクトリアン2)はVictoriaの姉妹機種です。これもまた大英帝国のビクトリア朝期に作られた緑色の絹を纏うワイヤーが使われています。この大英帝国が華やかしき時期に作られたワイヤーの音は神秘的な輝きを放っています。選ばれたVintage Wireだけが持つ気品と凄みに溢れています。
この極めて稀なワイヤーの量はとても少なくGrigg's程度しかありません。その為作れる本数も僅かなものとなります。ご興味のお有りの方はお早めに入手ください。
さてHOT側にこのVictoria導体をETCモードで使用しています。そしてGND側は左右別設計です。片側のみにアンティックな太い銅の棒をスタビライザーとして挿入しておりその両端に特殊合金を使用しています。反対側のGNDには英国Vintageの315と呼ばれる細めの導体を使用しています。これらの組み合わせは全てヒアリングによる徹底的な比較試聴にて選別されました。
Victorian2
基本的には同じシリーズのVictoriaと同じ傾向の特徴を持った音です。明確に描かれた各音像を、豊かな中低域に縁取られたベースラインがどっしりと支える、といった傾向ですが、こちらは、Victoriaよりも中低音域の量感は若干控えめで、残響音や各楽器の「響き」をより強く感じる事ができ、音場全体を俯瞰しやすく、全体像の表現に力点を振り向けている印象です。
クラシックは、細部と全体像の両方が両立していて、要素ごとにバラバラに聴こえるような味気なさは皆無。特にハーモニーがとても綺麗です。
EDMなど打ち込みによるドラム、ベース、シンセなどは、量感、キレ共に申し分なく、直接音とリバーブのニュアンスの両方が細部までよく感じられます。
ジャズもいいですね、、ビッグバンドも良いですが、トリオ、カルテット、クインテット、セクステット、、などの小編成における各楽器のプレゼンス感、メリハリがいいです。
Victoriaシリーズ、割と個性の強いタイプだと思いますが、どちらも個性を持ったままどのジャンルにも合わせてくる万能性があります。
victoriaとどちらを選ぶかは、ユーザーのお好み次第。Victorian2はジャンルを問わないだけでなく、例えば、60年代70年代の好録音のアルバムから現代のアルバムまで、とても器用に対応します。
Victoriaの濃い特徴をキープしたまま万能性を獲得