1823年アメリカで建造されたカッター船。沿岸警備と監視の任務のために中央のカロネード砲で武装し、両舷に向かって素早く攻撃することができました。アメリカの沿岸警備部隊は1790年、財務省傘下の税関監視艇部として設立。大陸海軍解散後、1798年の擬似戦争を期に海軍が再編成されるまで、アメリカ唯一の洋上実力組織として活動し、海軍編成後も1812年米英戦争に従軍しました。1831年、新任のルイス・マクレーン財務長官の命令に基づいて任務が拡大され、合衆国沿岸での捜索救難が追加。1870年頃からはプリビロフ諸島でのアザラシ保護など、総合的な海上保安機関へと発展していきました。カッターの名は、現在も巡視船、人員の呼称として沿岸警備隊で用いられています。
・船体組み立て方式:バルクヘッド(フレームとキールを組み合わせる方式)・船体外板:ダブルプランク(二重貼り)・飾り台:付属しています