現存ずる最後の戦列艦です。チャタム造船所にそのキールが置かれたのは1759年7月23日。進水は1765年5月7日。1778年に就役しました。サンヴィンセント岬海戦で活躍したものの、その戦闘で相当のダメージを受け、一時は病院船へ転換されるようなこともあったものの、1803年には、当時の状況から、大改修が行われネルソンの座乗艦となり、1805年にはトラファルガー海戦に参戦しました。現在もイギリス海軍本部第二武官委員の旗艦とされ、イギリス海軍の象徴として、ポーツマスに係留されています。設計は当時もっとも有能な軍艦設計者の一人であるトーマス・スレイド卿。同艦の優秀さの秘密は、水面下のハル(船体)のラインのすばらしさにあり、そのため、速力・操艦性ともに、非常にすばらしいものがあったと言われています。
・船体組み立て方式:バルクヘッド(フレームとキールを組み合わせる方式)・船体外板:ダブルプランク(二重貼り)・飾り台:付属しています