“ドイツで最も美しい”と謳われる蒸気機関車。日本語での別名を王立バイエルン邦有鉄道 S3/6形蒸気機関車(ドイツ国鉄 18.4 - 18.6形蒸気機関車)とも呼ばれます。ドイツでは、1871年にプロイセン王国・バイエルン王国・ザクセン王国・バーデン大公国・ヴュルテンベルクなどのドイツ語圏の多くの領邦からドイツ帝国が成立しましたが、それ以前に多くの領邦は独自に鉄道を有していました。各領邦の鉄道は、ドイツ帝国成立後も第一次世界大戦後までそれぞれに独立したまま運営されたのです。このS3/6型はドイツ国営鉄道(ドイツ国鉄)の時代になってからを含めて、ほぼ25年にわたって生産が続けられ、合計で159両が生産されました。戦後も1960年代まで長く使用されたこともあり、ドイツ国鉄統合以前の古い形式であるにもかかわらず、ミュンヘンのドイツ博物館の交通センターなどに、少なくとも6両が保存されています。組立説明の日本語訳付属