フリゲート艦「ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・メルセデス」は、スペイン海軍所有の34門艦で、1788年にハバナで建造されました。1804年8月9日、金、銀、銅、錫、ビクーニャ(南米産ラクダ科の動物)の毛、ペルーの樹皮とシナモンを積み、モンテビデオを出発しましたが、帰国途中に英国艦に撃沈されました。沈没から約200年後の2007年5月。アメリカの海底探査会社「オデッセイ・マリン・エクスプロレーション」が、高性能ソナーを使用しメルセデスを発見。海上から水中ロボットを操作し、メルセデスの沈没した財宝を引き上げました。銀貨50万枚とペルーのリマで鋳造された金製品は、今日までに引き上げられた沈没宝物の中で最大級のものです。回収された財宝の一部は、現在カルタヘナの国立博物館に展示されています。
説明書和訳付き・船体組み立て方式:バルクヘッド(フレームとキールを組み合わせる方式)・船体外板:ダブルプランク(二重貼り)