ボルティモアクリッパーです。アメリカの発展につれて、主に国内の連絡・運送の交通機関として発達したのが、このボルティモアクリッパーという船種です。
もちろん、当時の誰かが、名づけた訳ではありません。当時のボルティモア周辺は特に豊富な森林があり、それらに支えられて造船業が活発となっていきます。その中でも特に中型~小型のスクーナー(縦帆船の代表的な船)は、高速・高性能で、ヨーロッパにまで聞こえるほど定評があったそうです。(ちなみに、アメリカで最初にスクーナーが造られたのは18世紀初頭のようです。)それで、この地方で作られた中型~小型のスクーナーの船を、いつの間にか、そう呼ぶようになったようです。
このタイプの船は、一見してすぐに目につく外見的特徴があります。マストの角度です。他の地域で作られたスクーナーよりその傾きが激しいのです。
なお、「クリッパー」の語源ですが「クリップ」(クリップする~切りつめる~時を短くする~早い)という言葉から来ているそうです。いわゆる帆船の最終進化形態である「クリッパー」と混同しそうですが、ボルティモアクリッパーとは全くの別の船種です。
なお、アメリカ独立戦争の際には、この手の船が私掠船として通商破壊戦を行い活躍します。組立説明の日本語訳付属
・船台:付属しています・ネームプレート:付属しています