初の世界一周を実現したイギリスの提督、フランシス・ドレイク卿のガレオン船です。
元はペリカン号という名でしたが、彼の世界周航を支援したクリストファー・ハットン卿の紋章が金の雌鹿(Hind)であったことから、ゴールデン・ハインドと後に改名されています。1577年、フランシス・ドレイクはエリザベス女王の命を受け、ゴールデンハインドと他4隻の船と共に、イギリス・プリマス港を出航しました。船隊は大西洋を横断して南米沿岸に沿って南下し、マゼラン海峡を経てカリフォルニアを目指し、途中でチリやペルーにあるスペインの船や町を襲撃して莫大な財宝を奪い、カリフォルニアに到着後は太平洋を横断し、現在のインドネシア・モルッカ諸島に到達しました。
その後インド洋と喜望峰を回り、3年の航海を経て、1580年9月にプリマス港へ帰港しています。ドレイクは初めて世界を一周した提督で(マゼランは世界一周途上で死んでいます。)私掠活動を行い帰国時には莫大な富を英国に持ち帰りエリザベス女王に航海で得た財宝を献上し一躍英雄となります。
彼はその功績からイギリス海軍中将に任じられ、叙勲(サーの称号)を受けました。その後も、彼はスペインの無敵艦隊を迎え撃つ際に副司令官として活躍するなど、さらにその名声を高めています。
ゴールデンハインドは非常に有名な船なのですが、船の詳細がまったく不明です。そのため、様々な学説や資料にもとづき、いくつかの復元船が造られています。
・組立説明の日本語訳Ver2.0付属(2.0となり、かなりわかりやすくなりました。)