船名に「海の君主」の名を掲げる、イギリスの1等戦列艦。1637年にイギリス王チャールズ1世の命により巨費を投じて建造され、その後200年の船舶設計の基礎となりました。金箔を惜しげもなく使い精巧な彫刻を施され、当時としては最も豪華に装飾された軍艦として名を馳せました。英蘭戦争におけるケンティッシュ・ノックの海戦では、旗艦として参戦。その光り輝く姿はオランダ海軍から「黄金の悪魔」と恐れられました。1685年にロイヤル・ソブリンに改名。1697年、倒れた蝋燭が引火して起きた火災により焼け落ちましたが、同じロイヤル・ソブリンの名を冠した2番艦、3番艦が英国海軍で活躍を続けます。トラファルガーの海戦でカスバート・コリングウッド提督の旗艦であったロイヤル・ソブリンはその3代目の船です。後にその名前は近代戦艦の基礎ともいわれる艦級、ロイヤルサブリン級に引き継がれました。
組立説明の日本語訳付属