19世紀から20世紀の転換期にかけて、全てのアメリカの港や航行可能な浅瀬でよく見られた曳航船(港湾で他の船舶を牽引する船)です。大きな定期船などを牽引して活躍していました。1930年代になると、ディーゼル機関の普及によりタウラスのような蒸気機関はその地位を失い、1960年代までに蒸気機関はなくなりました。今日、博物館の遺物としていくつかのスチームタグボートが残っています。ご覧のとおりネームレートも船台もついておりませんが、このキットのレーザー加工により提供されるパーツ類はミニマモリシリーズの中では手の込んだものとなっており、特に好感が持てます。製作に慣れた方であれば、このサイズなりの作品を製作できる素材になると思います。