アガメムノン

ネルソン提督の家族への手紙には「アガメムノンはほれぼれするほどの快速です。艦隊で一番の船だとみんな思っています。」などと、しばしば登場します。

アガメムノンはネルソン提督が35歳頃～38歳頃にのっていた船ですが、もっとも愛着を持ち、そして、縁が深かった船として有名です。

戦列艦の位置づけでは三等級艦（二層甲板64門艦）です。74門艦が32ポンド砲を備えるのに対し、64門艦は24ポンドしかもたず軽装ですが、快速で操艦性に優れており、知将にはもっとも活用のしがいのある船であったに違いありません。

そのほか、コペンハーゲン海戦、トラファルガー海戦、サントドミンゴ海戦の3回の大海戦に参戦しています。

なお、制作観点からのコメントですが、今まで３人のベテランの方からアガメムノンの感想をお聞きしたところ、お二人は

「イタリア製のようにイラストによる製作解説が少なく、また、マニュアルもシンプルで難しい」と、他方「イタリア製より、きちんと指示があり、逆に作りやすかった」とのことでした。