この模型は、1212年頃にゴルに建てられたのち、1884年にオスロ市のノルウェー民族博物館に移築され、現代も残っているスターヴ教会を模型化しています。
スターヴ教会とは荷重を支える太い支柱と梁で構成された中世の木造教会のことを指します。
壁面は丈夫な厚板が貼り込まれた構造となっていることから樽板教会とも言われます。
これらに用いられる木造技術は、バイキングシップの造船技術を応用したものだと古くから言われているようです。
かつてスターヴ教会はヨーロッパ北西部に多く存在しましたが、もっとも多く残っているノルウェー国内でも、現在はわずかに28棟を残すのみとなっています。