【改訂版】2023版のスピーディーは、バンガードモデルズの最新キットのデザインにアップデートされています。メインウェールから上の部分はプレカットされ、レーザー彫刻が施されています。
艦首、キール、ラダーポストは3層構造になっています。
SpeedyとFlirtは1781年に一緒に発注され、ともにドーバーに拠点を置く個人造船所のオーナーであるThomas Kingによって建造された船です。
新しいエポックを築いた第一世代のブリッグでしたが、洗練されたカッターとブリッグの間のハイブリッドのようなものでした。
クラスにしては小さな船で大きさと砲撃力には欠けていますが、その特徴はそれを補って余りあるものだったとされています。
Speedyはフランスから「海の狼」と呼ばれたトーマス・アレクサンダー・コクランが指揮したことで有名ですが、彼のこの艦での活躍はすさまじいものです。この艦を指揮して17隻以上の艦を捕獲あるいは焼き払っており、その中には、319人乗りの32門艦まで含まれています。(スピーディの大砲は僅か14門ですが)(余談ながら、コクランの活躍はC.S.フォレスター著『ホーンブロワーシリーズ』やパトリック・オブライアン著『オーブリー&マチュリンシリーズ』などに影響を与えています)
なお、スピーディは最終的にはフランスに拿捕されてしまうのですが、これをフランスはサンピエールと改名しナポレオン自ら教皇に献上しています。
このキットはコクランが1800年ごろに指揮していた当時にあわせ模型化されています。かなり材料を厳選しており、またパーツは丁寧に作りこまれています。
【キットには以下のものが含まれています】14セットのレーザーカットボード(甲板はレーザーにより彫刻が行われています)真鍮と銅の7枚のフォトエッチングシート(喫水線下の船体用銅板はラダー部分にいたるまでフォトエッチングされています)
化粧貼(セカンドプランキング材)はペアウッド材、マストおよびヤードはウォールナット材を採用
10種類のリギングロープ、14ポンドとハーフポンド旋回式大砲付属(ブラックレジンキャスト製でかなり優秀な材質のレジンと思われます。艶は金属製とほぼ判別がつきません)
コクラン卿のレジンキャストスケールフィギュア
インストラクションマニュアルは79ページのフルカラー・図面は10枚
アクリル製の船台付属
滑車は一般的な木製滑車を採用しています