1920年、カナダのウィリアム・H・デニス上院議員が新しいヨットレースを設け、大きなシルバーの優勝カップを提供しました。これがインターナショナル・フィッシャーマンズ・トロフィーのはじまりです。 第1回の勝者はニューイングランドの艇で、カナダ人を大いに落胆させました。そのため、デニス上院議員は、優勝できる艇を建造してトロフィーをカナダに取り戻すために、募金団体を設立し、無名の若い造船技術者ウィリアム・J・ルーエを設計担当者に選びました。 建造作業は直ちに開始され、素晴らしい曲線美を備えた285トンのスクーナーが1921年5月に進水し、ブルーノーズと命名されました。マストに使用したオレゴン産の松材を除いて、ブルーノーズのほぼ全てがオーク、スプルース、バーチ、松などの地元産の木材で製作されています。 ブルーノーズは、1921年秋の第2回フィッシャーマンズ・トロフィーに出場して勝利を収め、その後も毎年、出場した全レースで優勝し、カナダの伝説とまでいわれるようになり、記念切手やコインなどにも、たびたび図柄として採用されるなどしています。 1946年にハイチの近くで難破しましたが、1964年には偉業をたたえる人たちによりブルーノーズIIが建造され進水しています。・船体組み立て方式:バルクヘッド(フレームとキールを組み合わせる方式) ・外板:シングルプランク(一重貼り) ・飾り台:付属しています