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世界の学術研究が示す“多彩なテーマ”と“興味深い発見”をもとに、
「調べる・考える・伝える」ための新しい探求・活動型日本語教科書
現代の地球社会には、環境問題、格差や貧困の問題、そして、災害や紛争、感染症の問題など、多くの危機的な問題が横たわっています。
グローバル化・ボーダレス化した時代において、世界の人々が国境や分野の枠を越えて協力し合い
課題に取り組むことが不可欠な時代を迎えていると言えます。
学校での勉強や研究、そして、企業で働く上でも、自然科学・社会科学・人文科学の幅広い素養が必要とされ、それは、日本語で勉学や仕事に取り組みたいと思っている学習者の方々にも言えることでしょう。
重要なのは、単なる知識ではなく、科学的なセンスを持って探求・対話・協働することです。
以上の考えに基づき作成された本書では、学術研究を紹介する文章を題材に「調べ・考え・伝える」104のアクティビティと、コーパスに基づく総計333の語彙と文法を学ぶことができ、豊富な解説と練習問題を通して総合的な日本語コミュニケーション能力を育成することができます。
[育成される資質・能力]
① 日本語で他者と対話・協働・表現する力
ナビゲーターである博士、アイ、リクが、興味深い“科学の問い”をテーマにした講義に読者の皆さんを案内します。人の作り出す「文化と社会」に関する深い議論や、緻密な調査に触れ、さまざまなアクティビティを通して
調べる、考える、対話する活動に取り組むことによって、日本語で他者と対話・協働・表現する力を養うことができます。
② 学術的活動に不可欠なアカデミック・ジャパニーズ
本書での読解やアクティビティを構成する語彙や表現は『日本語学術共通語彙リスト』『日本語能力試験出題基準』『制作チームオリジナル語彙リスト』などのコーパスやデータベースに基づき科学的に導き出されたものです。
学術的活動に不可欠なアカデミック・ジャパニーズの力を総計333の語彙と文型、文法を学ぶことで身につけることができます。
③ 理論的・実践的な知見に基づく総合的な日本語コミュニケーション能力
ことばの意味や用法に関する充実した解説、そして、日本語の構造や運用に着目した文法コラムを通して、日本語の語彙や表現、文法をより適切に理解し、実際のコミュニケーション場面で豊かに運用する力を育成することができます。