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複言語環境下で生きる子どもや若者のために、家庭、教育機関、コミュニティで何ができるか。子どもの言語発達・教育に関する悩み・疑問について、気鋭の執筆陣と共に考える。海外で子育てをする親や継承日本語教育に携わる教育者に。
■「はじめに」より
「バイリンガルに育てたいが、子どもは日本語と英語の混ざった言葉を話す。このままではどちらの言語も年齢相応のレベルに達することができなくなるのではないか」
「子どもを日本語教室に通わせているが、現地校での勉学や部活動が忙しくなり、最近行くのをとても嫌がる。子どもには現地校で落ちこぼれてほしくないし、日本語の勉強を続けさせるべきだろうか」
「継承日本語学習者の中には、日常会話には全く問題がないのに、読み書きのあまりできない学習者もいる。このような学習者に、読み書きをどう教えたらいいのか」
本書は、親や教師からのこのような悩みや疑問を受け止め、今日の日本国内外における継承語教育を「親と子をつなぐ継承語教育」と位置づけることで、その意義と価値、そしてその問題や課題について考察します。本書では、日本にルーツを持つ海外の子どもの継承日本語教育だけでなく、日本国内に住む外国にルーツを持つ子どもの継承語教育にも注目し、複言語環境下で生きる子どもや若者のために、家庭、教育機関、そしてコミュニティで何ができるかについて考えます。