圧巻の絵柄が蒔絵のようにぐるりと周囲に描かれた茶碗。蝶や蜂の羽、蟻の関節、まるで図鑑から飛び出したような詳細な描写が、プリントではなく、切り絵を使った釉薬で表現され、その釉薬が盛り上がった凹凸が手に響く重厚感感じる一碗です。ガラスのような質感の釉薬に、貫入が美しく入り、まるで昆虫たちを閉じ込めたかのような奥行を感じる仕上げ。高台に向けた釉薬の溜りも琥珀のように美しい流れです。抹茶茶わんとしては、茶箱などに使われるような小さめの器。見ているだけでその世界観に引き込まれる、奥行を感じる作品です。
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