ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アニマスは、スペイン初の三層甲板船です。1682年、船大工の棟梁アントニオ・デ・アマスにより建造が開始され、1687年、スペイン北部・カンタブリアのコリンドレス造船所で進水しました。排水量は約1500トンで、本船を再現した資料は2つ残っています。一つは1691年出版の本「Arte de Fabrica Reales」で、船の柄が数枚含まれています。もう一つはスペイン北西部・サモラの教会「Iglesia de la Asuncion」の絵画です。なお、ヌエストラセニョーラという言葉は「聖母」の意味で、英国艦なら正式名称にHMSがつくようにスペイン艦もヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダーなどと正式名称では呼んだりするようです。