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初心者からできるおすすめの刺繍のステッチとは?手順や種類、刺繍キットの選び方も紹介

ピンク色の花の刺繍をしている様子

刺繍の世界は、想像以上に奥深く魅力的です。フランス刺繍やリボン刺繍、ビーズ刺繍など様々な種類があり、それぞれに独自の魅力があります。

初心者の方も経験者の方も、自分のレベルに合わせた刺繍キットを選ぶことで、より楽しく刺繍を楽しめます。

本記事では、初心者におすすめの基本ステッチや手順、主な刺繍の種類と特徴、そして刺繍キットの選び方について詳しく解説します。

刺繍を始めたい方、新しい技法に挑戦したい方、自分に合ったキットを探している方はぜひ参考にしてください。

刺繍を始める際に必要なもの

これから刺繍を始めたい方は、まず刺繍を始めるにあたって必要なものを準備しましょう。刺繍を始める際には以下のものが必要です。

  • 刺繍枠(刺繍する布を固定するための枠)
  • 刺繍針
  • はさみ
  • チャコペン・トレーシングペーパー
  • その他道具(糸通し、指ぬき、ピンセットなど)

刺繍関連の道具は手芸屋さんやホームセンターの手芸コーナーなどで購入することができます。これから刺繍を始めようと考えている方はまずはこれらの基本的な道具を用意しましょう。

基本的な刺繍の手順

次に基本的な刺繍の手順を紹介します。一般的な刺繍の手順は以下のとおりです。

  • 1. 刺繍布に図案を写す
  • 2. 刺繍枠に布を張る
  • 3. 刺繍針に刺繍糸を通す

まず、チャコペンとトレーシングペーパーを用意し、刺繍布の上にお好きな図案を写します。次に、図案を写した刺繍布を刺繍枠にはめて布を張ります。その際に布がたゆんでいたり、過度に引っ張られ過ぎて布が伸びたりしないようにご注意ください。

最後に刺繍糸を刺繍針に通し、お好きなステッチを始めます。上手に糸が通せない時は糸通しを用いると良いでしょう。

初心者におすすめの基本ステッチ

刺繍初心者の方は、基本的なステッチから始めましょう。簡単なステッチから始めることで、刺繍の楽しさを体験し、技術を徐々に向上させていくことができます。

ここでは、初心者におすすめの3つの基本ステッチを紹介します。

初心者も挑戦しやすい基本的なランニングステッチ

ランニングステッチ

ランニングステッチは、最も基本的な刺繍ステッチの1つです。

  • 「なみ縫い」とも呼ばれる
  • 針を布の表と裏に交互に出し入れする
  • 直線を描くのに適している
  • 縫い目の間隔を均等に保つことが重要
  • 他の複雑なステッチの基礎としても使用される

このステッチは、シンプルながら多様な表現が可能で、刺繍の基本を学ぶうえで重要です。初心者は刺繍の目が見やすい太めの糸を使用することをおすすめします。

線や輪郭を描くのに適したバックステッチ

バックステッチは、線や輪郭を描くのに適した技法です。

  • 「本返し縫い」と同じ要領で針を出し入れする
  • 名前刺繍やシンプルなモチーフの装飾に広く使用される
  • 縫い目に間隔がなく、滑らかで綺麗な線が描ける
  • 糸の本数で線の太さを調整可能

このステッチは、ランニングステッチよりも強度があり、細かい文字や複雑な輪郭を表現する際に適しています。

立体感を演出できるチェーンステッチ

チェーンステッチは、立体感のある装飾的なステッチです。

  • 鎖のようなループが連なった形状
  • ラインや面を埋めることが可能
  • 曲線やカーブを描くのに適している
  • デザインの縁取りや強調したい部分に使用される
  • 針と糸でループを作り、繰り返す

このステッチは、デザインに立体感を与え、多様な表現が可能です。初心者でも比較的取り組みやすい技法の1つです。

主な刺繍の種類と特徴

花の刺繍をしている様子

刺繍に必要なものと手順、基本ステッチを抑えたら、次にチャレンジする刺繍の種類を決めましょう。

刺繍は長い歴史を持つ装飾技法であり、世界中で様々な形で発展してきました。そもそも刺繍にはどんな種類があるのか気になっている方も多いでしょう。刺繍の種類は豊富で、それぞれが独自の特徴と魅力を持っています。

ここでは、代表的な刺繍の種類を簡単に紹介します。

刺繍の種類 主な特徴
フランス刺繍
  • 刺繍の基本を学べる
  • 植物や動物のモチーフを柔らかい色合いで表現
  • 自由にデザイン可能
クロスステッチ
  • 「×」の形を繰り返し刺す
  • 初心者でも取り組みやすい
  • クロスステッチ専用針が必要
ビーズ刺繍
  • ビーズやスパンコールを使用
  • 光沢のある豪華な装飾
  • ビーズ刺繍専用針もしくは薄地用の縫い針が必要
刺し子
  • 日本の伝統技法
  • 一針一針丁寧に刺し縫いを施す
  • 刺し子糸と刺し子針を用いる
リボン刺繍
  • リボンを使用した立体的な表現
  • 華やかで優雅な仕上がり
  • リボン刺繍針が必要
フリーステッチ
  • 自由に面を刺し埋める
  • 創造性を発揮できる
  • フリーステッチングニードルが必要
スモック刺繍
  • 生地にひだを作り幾何学模様を施す
  • 立体的な表現
  • ステッチ方法に慣れるまで難しい

最も知られているフランス刺繍

フランス刺繍

フランス刺繍は、ヨーロッパの伝統的な刺繍技法として広く知られています。日本では「刺繍」と言えばフランス刺繍を指すことが多いほど、一般的な技法です。

  • 刺繍の基本を学べる
  • 植物や動物などのモチーフを柔らかい色合いの刺繍糸で描く
  • 薄い布に自由に絵柄を刺繍できる
  • オリジナルデザインの作成が容易
  • 繊細で優美な表現が可能

この技法は細やかな色の変化や繊細な表現が可能なため、絵画のような美しい作品を作れます。初心者から上級者まで幅広く楽しめる刺繍技法で、個人の創造性を存分に発揮できるのが特徴です。

特に、初心者の方はフランス刺繍から始めると良いでしょう。フランス刺繍には刺繍の基本的要素が多く含まれており、最初にマスターすることで他の刺繍にもチャレンジしやすくなります。

初心者におすすめなクロスステッチ

クロスステッチ

クロスステッチは、「×」の形を繰り返し刺すシンプルな技法で、初心者でも取り組みやすい人気の刺繍です。

  • シンプルな「×」の形を基本とする
  • 初心者にも取り組みやすい
  • 小さなワンポイントから大きな風景画まで表現可能
  • 伝統的な模様から現代的なアレンジまで幅広いデザインを楽しめる
  • クロスステッチ専用針が必要

この技法は規則的なパターンを作り出すため、整然とした美しさが特徴です。また、カウント布を使用することで、複雑なデザインも正確に再現できます。

また、クロスステッチは、マス目に沿って刺繍を縫うため、初心者でも取り組みやすい点が特徴です。取り組む際には専用の針が必要になるため、ご注意ください。

キラキラとした華やかさを演出するビーズ刺繍

ビーズ刺繍

ビーズ刺繍は、ビーズやスパンコールを使って布に装飾を施す技法で、華やかで豪華な表現が特徴です。

  • ビーズやスパンコールを一粒ずつまたは連続して刺す
  • ビーズ刺繍専用針もしくは薄地用の縫い針が必要
  • 小さなアクセサリーから大きな舞台衣装まで応用範囲が広い
  • 光沢や色彩の豊かさを活かした表現が可能
  • 初心者でも短時間で小さな作品を完成させられる

この技法はビーズの種類や配置方法によって様々な表現が可能で、キラキラとした華やかさや重厚な質感を演出できます。服飾やアクセサリー、インテリア小物など、幅広い分野で活用されています。

ビーズ刺繍をする際にはビーズ刺繍針を使用することが一般的です。ただし、薄地用の縫い針で代用できる場合もあるため、専用の用具がない方は、まず家にある道具から始めてみるのも良いでしょう。

日本の伝統的な刺繍の刺し子

刺し子

刺し子は日本の伝統的な手芸技法で、布地に一針一針丁寧に刺し縫いを施す技法です。

  • 江戸時代中期に始まり、特に東北地方で発展
  • もともとは布の補強が目的だったが、現在は装飾的な役割が大きい
  • 幾何学的な模様が特徴的
  • クッションやバッグなどの生活用品に伝統模様が取り入れられている
  • 刺し子糸と刺し子針が必要

この技法はシンプルながら美しい幾何学模様を作り出し、日本の美意識を反映しています。

刺し子には専用の糸と針が必要になります。刺し子糸は綿100%の糸が一般的で他の刺繍糸よりもしっかりしている点が特徴的です。

また、刺し子の模様は簡単なものから複雑なものまで幅広くあります。ご自身がチャレンジしやすいレベル感から始めると良いでしょう。

優雅で華やかな雰囲気を演出するならリボン刺繍

リボン刺繍

リボン刺繍は、18-19世紀のヨーロッパで貴婦人の衣装を彩るために用いられた優雅な刺繍技法です。

  • 刺繍糸の代わりにリボンを使用
  • リボン刺繍針が必要
  • リボンの幅と質感を活かした立体的な表現が可能
  • シルクやサテンなどの素材で高級感のある仕上がりに
  • 比較的単純な工程で華やかな作品が作れる

この技法はリボンの特性を活かすことで、通常の刺繍とは異なる独特の立体感と豊かな質感を表現できます。花や葉のモチーフが特に美しく仕上がり、優雅で華やかな雰囲気を演出できます。

なお、リボンは普通の刺繍糸よりも太いため、リボン刺繍をする際には専用の針が必要になります。

自由に表現できるフリーステッチ

フリーステッチは、自由に面を刺し埋める刺繍技法で、創造性を存分に発揮できる手法です。

  • バックステッチを様々な角度に回転させて刺すのが基本
  • 糸の色や本数を変えて重ねることで、独特の質感やデザインを作り出せる
  • 自由度が高く、個性的な表現が可能
  • 絵画的な表現にも適している
  • フリーステッチングニードルが必要

この技法は、刺繍者の個性や感性を直接表現できるため、芸術的な作品制作にも適しています。色彩の豊かさや立体感を表現することができ、独創的な作品を生み出すことができます。

なお、取り組む際には好きな刺繍糸で初めて良いですが、針は専用のフリーステッチングニードルが必要です。

独特の模様を表現するならスモック刺繍

スモック刺繍は生地に細かくひだを作り、そのひだ山に幾何学模様などのステッチを施す独特の手法です。

  • 17世紀頃からヨーロッパで広まった技法
  • 農民の着ていたスモックが名前の由来
  • 日本には大正時代に伝わり、上流階級の教養として発展
  • ブラウスやワンピースなどの衣類に多く用いられる
  • ステッチ方法に慣れるまでは難しい

この技法は立体的な表現と独特の模様が特徴で、装飾性と機能性を兼ね備えています。現代でも子供服や女性向けのファッションアイテムに広く活用されています。

スモック刺繍は糸の移動方法が特殊なため、初心者の方は慣れるまでは難しく感じる場合もあるかもしれません。身に付ければ、ハンドメイドの衣服にポイントで入れるなど、作品に一工夫加えられます。

刺繍キットなら材料がまとまっているので簡単にチャレンジできる

刺繍キットは、刺繍を始めたい方や新しいデザインに挑戦したい方におすすめです。刺繍キットは、刺繍に必要な糸や布、図案などが1つのパッケージにまとめられており、材料を個別に購入する手間を省けます。
また、多くの場合、図案が布にプリントされているため、初心者でも取り組みやすく、カラーやデザインを自分で考える必要がありません。キットには完成品の写真が付いているので、最終的な仕上がりをイメージしやすいのも魅力です。

ただし、基本的な道具(ハサミなど)は含まれていないことが多いため、キットの内容をよく確認し、必要な道具がそろっているかチェックする必要があります。

刺繍キットの選び方

刺繍キットを選ぶ際は、自分のスキルレベルや興味に合わせて選ぶことが重要です。基本的なポイントは、レベルに合った技法を選ぶこと、作りたいアイテムで選ぶこと、そしてデザインや色合いで選ぶことです。

ここでは、初心者、中級者、上級者それぞれに適した刺繍キットの選び方を紹介します。

初心者向けの選び方

初心者には、基本的な技法を習得しやすいキットがおすすめです。

  • 「クロスステッチ」や「刺し子」が特におすすめ
  • シンプルな技法で、比較的簡単に習得可能
  • ハンカチやコースターなどの小物類が挑戦しやすい
  • 図案付きの布が入っているキットを選ぶ

初心者は基本的なステッチを学びながら、小さな作品を完成させる喜びを味わうことが大切です。簡単な技法から始めることで、刺繍の楽しさを実感できるでしょう。

中級者向けの選び方

中級者は、より複雑な技法や大きな作品に挑戦できるキットを選びましょう。

  • フランス刺繍やヨーロッパ刺繍がおすすめ
  • 複雑な図柄や多様なステッチを組み合わせた表現豊かな作品
  • 大判の風景刺繍や立体感のあるデザインに挑戦可能
  • ポーチやトートバッグなど、実用的なアイテムのキットも良い

中級者は基本的な技術を応用して、より複雑なデザインや大きな作品に取り組んでみましょう。実用的なアイテムを作ることで、日常生活に刺繍の楽しさを取り入れられます。

上級者向けの選び方

上級者は、高度な技法や芸術性の高いキットに挑戦してみましょう。

  • 「リボン刺繍」や「ビーズ刺繍」で立体感や輝きを作品に加える
  • デザインが複雑で芸術性が高いキットを選ぶ
  • 高品質な素材が使用されているキットを選ぶ

上級者はより高度な技法を用いて、芸術性の高い作品に挑戦するのがおすすめです。素材の質にもこだわることで、完成品の質感や見た目を更に向上させることができるでしょう。

好みの刺繍作品を探したいなら創作品モール「あるる」をチェック!

刺繍にチャレンジしたい方は、まずは刺繍作品を見て自分の好みの刺繍を見つけましょう。さまざまな作品を見ることでどのような刺繍を作りたいのか、イメージがわいてくるでしょう。
自分好みの刺繍作品を探すなら、創作品モール「あるる」をチェックしてください。

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自分に合った刺繍キットで刺繍ライフを楽しもう

刺繍には、フランス刺繍やリボン刺繍、ビーズ刺繍など様々な種類があり、それぞれに独自の特徴と魅力があります。初心者の方は、まずはランニングステッチ、バックステッチ、チェーンステッチなどの基本ステッチから始めると良いでしょう。

刺繍キットを使用することで、材料がまとまっており、簡単に刺繍にチャレンジできます。キット選びは自分のスキルレベルと作りたいアイテムを考慮しましょう。

初心者はクロスステッチや刺し子から始め、中級者以上はフランス刺繍やリボン刺繍などの技法に挑戦できます。

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