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【バリスタ監修】初心者必見!コーヒー豆の選び方|基本基準から飲み方別までおすすめの商品とともに解説

麻袋の中にコーヒー豆が入っている様子

最近コーヒーのおいしさに目覚めたというコーヒー初心者の方の中には、美味しいコーヒーの選び方が分からない方もいるのではないでしょうか。自分にぴったりのコーヒー豆を選ぶためにはコツがあります。

本記事では、コーヒー豆選びの基本から目的別のおすすめまで詳しくご紹介します。エスプレッソやカフェオレ、水出しコーヒーなど、抽出方法別のおすすめ豆も紹介しているため、コーヒーの楽しみ方の幅も広がるでしょう。

フレーバーや焙煎度、産地など、様々な要素を理解して、あなただけの最高の一杯を見つけてください。

監修者情報
バリスタ・カフェライター 柳 隆晴(やなぎ たかはる)さんの顔写真

柳 隆晴(やなぎ たかはる)

バリスタ・カフェライター

日本バリスタ協会認定バリスタ。もともとコーヒーが大嫌いでした。年間200店舗以上カフェを巡っています。本業でカフェ勤務する傍ら、SNS、ブログでカフェやコーヒー関連情報の発信中。初心者向けラテアート講習会の運営など、カフェ好きの裾野を広げる活動を個人でも行っています。SNS総フォロワー数2.7万人。macaroni、朝日新聞など掲載歴あり。

コーヒー豆の基本の選び方

コーヒー豆の選び方には、基本的なポイントがあります。香りや味わいの好みは人それぞれのため、少量から試して自分好みの一杯を見つけていくと良いでしょう。

初心者の方でも迷わず選べる、基本的なコーヒー豆を選ぶポイントは主に以下の5つです。

  • フレーバー
  • 焙煎度合い
  • 産地
  • シングルオリジンかブレンドか
  • 豆か粉か

以下でそれぞれを詳しくご紹介します。

フレーバーで選ぶ

コーヒー豆選びで迷ったら、まずはフレーバーに注目してみましょう。フレーバーとは、コーヒーの香りや味わいの特徴のことです。自分の好みに合ったフレーバーを見つければ、毎日の一杯がもっと楽しくなるでしょう。

代表的なフレーバーには、以下のようなタイプがあります。

香りの系統 特徴 おすすめポイント
ナッツ系 ヘーゼルナッツやアーモンドの香り 香ばしさとコクを楽しめる
チョコレート系 ミルクチョコやダークチョコの香り コーヒーの苦味と相性が良く落ち着いた印象
フルーティー系 ベリーや柑橘系の香り 甘酸っぱさと爽やかな後味が特徴
フローラル系 ローズやジャスミンの華やかな香り リラックス効果が期待できる
スパイシー系 シナモンやナツメグの香り 個性的な味わいを楽しみたい方におすすめ

例えば、朝はさっぱりしたフルーティー系、夜はゆったりチョコレート系など、飲む時間帯や気分によって変えてみるのもおすすめです。

また、コーヒーに香りづけをした「フレーバーコーヒー」という選択肢もあります。バニラやキャラメルなど、甘い香りが人気です。普通のコーヒーに飽きたら、こちらも試してみてはいかがでしょうか。

焙煎度合いで選ぶ

コーヒー豆は、焙煎度合いで選ぶこともできます。実は、この焙煎度合いがコーヒーの味わいを大きく左右します。酸味や苦味など、あなたの好みに合った焙煎度を見つければ、毎日のコーヒータイムがもっと楽しくなるでしょう。

焙煎度合いは主に以下の3つです。

  • 浅煎り
  • 中煎り
  • 深煎り

それぞれの特徴をつかんで、自分にぴったりの一杯を見つけましょう。

浅煎り

浅煎りは、フルーティーで爽やかな酸味が特徴です。豆本来の個性が際立つのも魅力で、エチオピアやケニアの豆なら、花のような香りも感じられるかもしれません。

朝のめざめにぴったりな、軽やかな味わいで、フルーティーな風味が好きな方におすすめです。ただし、苦めのコーヒーが好きな方には向いていないかもしれません。

中煎り

中煎りは酸味と苦味のバランスが絶妙なので、コーヒー初心者の方にもおすすめです。まろやかな味わいが特徴で、コーヒーらしい香ばしさも感じられます。ブラジルやコロンビアの豆なら、ナッツのような風味も楽しめるでしょう。

バランスの取れた味わいなので、どんな時間帯にも合います。朝のめざめにも、午後のひと息にも幅広い場面で活躍する、頼れる一杯です。

深煎り

深煎りは、本格的な味わいを求める方におすすめです。深煎りの特徴は、しっかりとした苦味とコクの深さで、チョコレートやナッツを思わせる濃厚な風味が魅力です。酸味はほとんどなく、甘みを感じられることもあります。

インドネシア産のマンデリンなら、スパイシーな風味も楽しめるかもしれません。食後のデザートのお供としても、リラックスタイムにも深い味わいを堪能できます。

産地で選ぶ

コーヒー豆選びで迷ったら、産地に注目してみるのもおすすめです。コーヒー豆の味わいは、育った土地の気候や土壌に大きく影響されます。世界中の味を楽しめるのが、コーヒーの醍醐味です。

代表的な産地として主に以下が挙げられます。

  • エチオピア
  • ブラジル
  • グアテマラ
  • コロンビア

それぞれの特徴を紹介します。

エチオピア

コーヒー発祥の地として知られるエチオピア産の豆は、華やかでフルーティーな香りが特徴です。ジャスミンやベリー系の爽やかな酸味が口の中に広がります。浅煎りにすると、この豆本来の個性がより引き立ちます。

朝のさわやかな目覚めにも、エチオピアコーヒーはぴったりです。香り高い一杯で、一日のスタートを楽しめるでしょう。

ブラジル

世界最大のコーヒー生産国であるブラジルの豆は、バランスの取れた味わいが特徴です。程よい酸味と苦味のハーモニーは、多くの人に愛されています。そのため、様々なブレンドのベースとしても重宝されています。

初めてのコーヒー選びに迷ったら、ブラジル産を試してみるのがおすすめです。親しみやすい味わいで、コーヒー初心者からベテランまで幅広く楽しめます。

グアテマラ

グアテマラ産のコーヒーは、フレッシュな果実を思わせる酸味と華やかな甘い香りが魅力です。豊かなコクも楽しめます。

高地で栽培されるため、深煎りにしても苦味が強くなりすぎません。複雑な味わいを楽しみたい方におすすめです。晴れた午後のティータイムに、グアテマラコーヒーはいかがでしょうか。豊かな風味が、優雅なひとときを演出してくれるでしょう。

コロンビア

コロンビア産のコーヒーといえば、自然な甘さとしっかりしたコクが特徴です。さらに、フルーティーな風味も加わり、バランスの良い味わいを楽しめます。

有名なエメラルドマウンテンをはじめ、高品質な豆が多いことでも知られています。どんな時間帯にも合う万能なコーヒーで、朝のブレックファーストから、夜のくつろぎタイムまで、一日中楽しめます。

シングルオリジンかブレンドかで選ぶ

コーヒー選びでもう1つ大切なポイントは、シングルオリジンかブレンドかの選択です。どちらを選ぶかで、味わいが大きく変わります。あなたの好みやその日の気分に合わせて、選んでみてはいかがでしょうか。

2つの特徴をまとめると以下のとおりです。

シングルオリジン
  • 単一産地の豆ならではの個性を楽しめる
  • 高品質な豆が多く、満足度も高い
  • 生産地や生産者が明確で、安心感がある
ブレンド
  • 異なる豆の組み合わせで、無限の味わいを楽しめる
  • バランスの取れた味わいが特徴
  • 好みの味を探す楽しさがある

シングルオリジンの魅力は、なんといってもその個性的な味わいです。コーヒーの奥深さを知りたい方や、その日の気分に合わせて産地を選びたい方におすすめです。

一方、ブレンドは、複数の豆をミックスした味わい深さが魅力です。毎日安定した味を楽しみたい方や、新しい発見を求める方に人気です。

豆か粉かで選ぶ

最後に、豆か粉かという選択も重要です。それぞれの特徴を見てみましょう。

コーヒー豆
  • 挽きたての香りを楽しめる
  • 保存期間が長い
  • 挽き方で味を調整できる
コーヒー粉
  • 手軽にすぐ飲める
  • 価格が比較的安い

忙しい朝はコーヒー粉で簡単に美味しく、休日はゆっくりコーヒー豆を挽いて香りを楽しむなど、状況に応じて使い分けるのもおすすめです。

飲み方別のコーヒー豆の選び方

コーヒー豆

ここまで基本的なコーヒー豆の選び方を紹介しましたが、コーヒー豆の選び方は、飲み方によっても変わってきます。コーヒーの飲み方に合わせて、コーヒー豆を選ぶことでさらに美味しく楽しむことができます。

ここからは、以下の3つの飲み方におすすめのコーヒー豆を紹介します。

  • エスプレッソ
  • カフェオレ
  • 水出しコーヒー

目的に合わせて最適なコーヒー豆を選びましょう。

エスプレッソにおすすめのコーヒー豆

エスプレッソには、焙煎度は中深煎りから極深煎りがおすすめです。シティローストやフルシティロースト、さらにはフレンチやイタリアンローストなどが該当します。これらの焙煎度は、エスプレッソの濃厚な味わいを引き出すのにぴったりです。

豆の種類では、マンデリンやブラジル産、コロンビア産などが人気です。マンデリンのスパイシーな苦味、ブラジル産のなめらかな口当たり、コロンビア産のバランスの良さが、エスプレッソの魅力を引き立てます。

また、アラビカ種とロブスタ種をブレンドするのもおすすめです。ロブスタ種の濃厚さが、エスプレッソならではの味わいを作り出します。

挽き方は極細挽きがポイントで、ほとんどパウダー状になるくらいが理想的です。そして、クレマ(エスプレッソコーヒーに浮かぶ泡)がしっかりできる豆を選ぶと、より本格的な一杯を楽しめます。

カフェオレにおすすめのコーヒー豆

カフェオレを作る際は、焙煎度は深煎りから極深煎りがおすすめです。フレンチローストやイタリアンローストといった深煎りの豆が、カフェオレにぴったり合います。

深煎りの豆は、ミルクとの相性が特に良く、カフェオレの濃厚な味わいを引き立ててくれます。コーヒーらしい焙煎による苦味や甘味が引き出されていて、ミルクに負けない味が出るものを選ぶのがポイントです。

具体的には、ブラジル産のコーヒー豆やマンデリン(インドネシア産)などがおすすめです。産地で言えば、ブラジル産の豆が人気です。ナッツやチョコレートの風味があり、ミルクとの相性が抜群です。インドネシア産の豆もカフェオレに適しています。

風味は、ナッツやチョコレートの香りがするものを選びましょう。コクと苦味がしっかりしているものが、ミルクを加えても味わいが薄まりません。

水出しコーヒーにおすすめのコーヒー豆

水出しコーヒーにする場合は、焙煎度は中煎りから深煎りがおすすめです。特に深煎りの豆は水出しに適しています。挽き方は中細挽きが理想的で、粗すぎると風味が足りなくなり、細かすぎると苦味が強くなるため注意が必要です。

豆の種類では、コロンビアやブラジル産の豆が水出しに適しています。コロンビアはバランスの良い味わい、ブラジルはコクとナッツのような風味が魅力です。

ブレンドのコーヒー豆を試してみるのも良いでしょう。水出しコーヒーは、豆本来の風味が引き立つのが特徴で、カフェイン含有量も通常より低めなので、カフェインを控えたい方にもおすすめです。

抽出時間は、常温で6〜8時間程度。冷蔵で12時間ほどが一般的ですが、豆や好みに応じて調整してみましょう。

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自分好みのコーヒー豆を見つけよう

コーヒー選びは、自分の好みや目的に合わせることが大切です。フレーバー、焙煎度、産地など、様々な要素を考慮して、あなたにぴったりの一杯を見つけましょう。

また、エスプレッソ、カフェオレ、水出しコーヒーなど、抽出方法によっても適した豆が異なります。自分の好みに合わせて、色々な豆を試してみるのも楽しいでしょう。

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