あるる公式Instagramで「可愛すぎる」と話題の醤油差し
カワセミやうさぎなど、使うたびに食卓が楽しくなる、動物モチーフの醤油差し。
ちょこんと食卓に並ぶその姿は、見ているだけで癒される可愛さです。
特にカワセミのなんとも言えない表情に、トリコになる方が多いです。
でもこの醬油差し、ただ“可愛いだけ“ではないんです。
実はこれ、150年以上の歴史をもつ窯元【幸楽窯】が手がけた、本格的な“伝統工芸の有田焼”で作られた作品です。
細かな絵付け、鮮やかな色使い。
一見ポップに見えるこの器には、長年受け継がれてきた職人の技術がしっかりと宿っているんです。
伝統工芸って、ちょっと敷居が高い…そう思っていませんか?
安くておしゃれな食器が手軽に手に入るいまの時代。
だからこそ、“伝統工芸”と聞くと「敷居が高く、気軽に使いづらい」と、感じる方もいるのではないでしょうか。
また、「伝統=守り続けるもの」という印象から、現代の暮らしや感性とはちょっと距離があるようにも感じてしまう。
でも、【幸楽窯】が作る食器は、これまで焼き物に触れてこなかった人や若い世代にも「おもしろい」「使ってみたい」と思ってもらえるよう、伝統の技術を活かした上でのデザインなどになっているんです。
伝統を守りながら、“今”に合わせた器づくり
【幸楽窯】は、昔ながらの割烹食器も手掛ける一方で、遊び心溢れるユニークな珍味入れや箸置きのような現代的なデザインも展開。
思わず「これも有田焼なの!?」と驚くような作品が、まだまだたくさん。
栗をモチーフにした珍味入れなんて、きっと、有田焼を長年作り続けてきた職人さんもびっくりするようなアイデア。
でもその“意外性”こそが、焼き物に触れてこなかった若い世代や、新しい感性を持つ人たちの心をつかんでいるのかもしれません。
そして、ただユニークなだけでなく、蓋と器で異なる釉薬(うわぐすり)を使い分けて、本物の栗のように見せようとする【幸楽窯】ならではのこだわりや“ひと手間”がしっかりと込められています。
作り手自身がそのようにものづくりを通して、有田焼の魅力を発信し、「焼き物って意外と身近なんだ」と感じてもらえるような努力を続けています。
異文化も取り入れる【幸楽窯】の伝統工芸
有田の地に世界中のアーティストを招き、長期滞在しながら【幸楽窯】で有田焼の作品づくりに挑戦する「アーティスト・イン・レジデンス」。
この取り組みでは、海外の異文化のエッセンスを取り入れた数々の“有田焼”が生まれています。
このプログラムのコーディネーターを務めるのが、カナダ出身の陶芸家・ジェレミーさん。
彼女が作り上げたのが、《HIZEN Traveling Tumbler(旅する器)》。
コロナ禍で会えなかった家族へ「今、自分が見ている景色を焼き付けた器を贈りたい」──
そんな彼女の想いから誕生したタンブラーには、【幸楽窯】ならではの高い転写技術で、忘れられない風景、心の中の景色が表現されています。
さらに、この器には、“使う”だけでは終わらず、タンブラーと一緒に撮った旅の写真をGoogleマップで共有するという“新しい楽しみ方”まで。
Googleマップ上には、このタンブラーとともに旅した人々の写真が多数投稿され、持ち主の数だけ、ストーリーが広がっています。
「使う器」から「物語を共有する器」へ。
そんな新しい楽しみ方まで提案してくれているんです。
有田焼をもっと身近に感じられる体験も
【幸楽窯】では、有田焼の魅力をもっと身近に感じてもらえるよう、佐賀県有田町の工房で体験プログラムも用意しています。
トレジャーハンティング
見渡す限りの陶磁器が並ぶ倉庫の中で、買い物かご1つに“詰め放題”という夢のような企画!
試作品や市場に出回らない器まで、自分の感性で「宝物」を見つけるワクワク体験です。
👇6,000円コースはこちら
👇12,000円コースはこちら
工場見学・やきもの体験
器ができるまでの工程を五感で学べる工場見学も
有田焼も、時代に合わせて歩んでる。だから私たちも──
“かわいい”から入り口でもいいんです。
でもその奥には、ちゃんと伝統と技術が息づいていて、
しかもそれが、時代とともにちゃんと進化している。
そう知った今なら、有田焼のイメージ、少し変わってきたのではないでしょうか。
私たちも一歩、有田焼に歩み寄ってみませんか?
もしかしたら、“暮らしをちょっと豊かにする器”と出会えるかもしれません。