必需品とは言わないまでも、あると生活の質が上がったり生活に彩りが添えられたりするものってありますよね。今回は切子の技術で繊細に作り上げられたペーパーウェイトをご紹介します。ご家庭用としても贈り物としてもオススメです。
今回ご紹介するペーパーウェイトは、底部を伝統的な文様である矢来(やらい)にカットした作品です。
矢来とは竹や木で組まれた柵のことで、矢来文様は災厄を防ぐ縁起物としても知られています。身の回りにあるだけで、ちょっと守ってもらえているような気持ちになりますよ。
ペーパーウェイトでありながらも技術に裏打ちされた美術工芸品として鑑賞できる存在感があるので、玄関や戸棚、出窓などに飾ってみるのもよいかもしれません。
矢来文様を二重に施したペーパーウェイトは2本の線の太さが異なります。太い線と細い線の絶妙な組み合わせが立体感を演出します。
細い線の方は擦りガラス上に仕上げることで光の反射が柔らかく変化するため、直径約70mm、高さ18mmという小ぶりなサイズでありながらも十分な存在感があります。
また、矢来文様は昔ながらの伝統的な文様。いわば完成されたものなので、シンプルに見えても飽きがこないデザインとなっています。
ペーパーウェイトを作製するのは工房で修業を積んだ独立切子士・斉藤光氏。年間1000点以上の依頼実績を持つ、プロとして確立された作家です。もちろん国内製造で一点一点手作業によって作製されています。
あるるグラスなどに馴染みがある切子作品ですが、ペーパーウェイトというのは少し珍しい気がします。安定性の高いペーパーウェイトなら、初めての切子作品にもよいかもしれませんね。また、切子好きの人であっても、ペーパーウェイトの切子作品を持っている人が少ないと思うので、プレゼントにもよさそうです。