2021.12.02

毎日頑張る大人へ“自分らしくて癒されるようなお部屋”を

今回お話を伺う人

ROOM IKAKO

IKAKOさん/インテリアコーディネーター

趣味：音楽。電子ピアノの演奏。小説・イラスト作成

高校時代、好きなものを全部詰め込んだら家にいることが楽しくなり、インテリアにハマったというIKAKOさん。紆余曲折ありながら辿り着いたのは、「毎日頑張る大人が自分らしくて癒されるお部屋づくりのお手伝いをしたい」という想いだったそう。思わず気軽に相談したくなる姉御肌なお人柄が素敵な、「お任せ」したくなる店長さんです。

好きなものを全部詰め込んだら、家にいるのが楽しくなった
日本全国の毎日頑張る大人に、癒しの場所を届けたい
迷っているお客様へは「答えはお客様が持っているもの」を前提に丁寧なヒアリング
今後について
取材を終えて

好きなものを全部詰め込んだら、家にいるのが楽しくなった

IKAKOさんは昔からインテリアに興味がありましたか？: IKAKOさん最初はインテリアというより「キレイにみせること」に興味を持ちました。小学生の頃、家族でフリーマーケットに出店する機会があったのですが、ただ並べていただけだったものを手作りの飾り棚を用意して見栄えを良くしてみたら、すぐに売り切れたことにびっくりして。

そこから興味を抱くようになったのですね。インテリアに興味を持って、それからずっとインテリアの道を志されていたということですか？: IKAKOさんいえ、はじめは昔から好きだった音楽の道に進みました。音大を卒業後、20代前半はずっと音楽活動をして、お金を頂いて演奏するようにもなったのですが、自分の好みとは違うテイストのものをお願いされることもあって、「なんか違う」という違和感がありました。私の中で音楽はインテリアと違って、好みのテイスト以外のものはとても扱いが難しく、もし仕事にした場合とてもじゃないけどやっていけないなという考えに至り、スパッと諦めることにしました。（笑）; ただ、音楽の道を諦めても、やっぱり「好きなことをして生きたい」ということは変わらなくて。たまたまそのタイミングでインテリアコーディネート関係の仕事を募集しているのを見付けたのです。; 元々インテリアは好きだったのでやってみたいと思い、応募して仕事をはじめ、後々アドバイザーとデザイナーの資格を取りました。不思議なことに、インテリアは音楽と違って、どんなテイストでも楽しめたのです。その時「あ、これだな」と思いました。

KAKOさんが高校時代に好きなものを詰め込んだというお部屋。
どれだけ手間とお金をかけずに居心地よくできるか、ということにこだわっていたそう。

日本全国の毎日頑張る大人に、癒しの場所を届けたい

インテリアコーディネーターのお仕事を始めて、今のROOM IKAKOを立ち上げるまでにはどんな経緯がありましたか？: IKAKOさん元々インターネットを使った販売方法にすごく興味をもっていたので、お店を出すならネットショップにしようとは思っていました。日中、普通に仕事をしていましたがすぐやめる予定もなく、また、本格的に店舗を構える準備もなかったので、ここは割とスムーズに決まりましたね。ネットショップであれば、日本全国どこからでも気軽に見て頂けるというのがやはり大きなメリットかと思います。; 大学時代、友達から「業者」と呼ばれるくらいヤフオクにハマっていた経験も、そこで活かされました(笑)

業者！斬新なあだ名ですね(笑) そうして生まれた ROOM IKAKO では、「大人の癒し」をテーマにされていますが、このテーマに決められた理由を教えてください。: IKAKOさん大人になると仕事もプライベートも、「起こったことは全て自分で責任を取らなければならない」と、外では毎日気を張り詰めている大人だからこその疲れってあるじゃないですか。でも、家に帰ったときの部屋が自分の好きな雰囲気、自分らしい空間だったら、張っていた気も緩んでホッとできると思うのです。そんな毎日頑張る大人が癒されるようなお部屋づくりができたら…という想いをテーマに掲げました。

確かに、忙しい大人だからこそ「自分らしい空間」で癒される時間が大切ですよね。商品はキャンバスアートをメインでお取扱いされていますが、数あるインテリアアイテムの中でもこちらをメインにされたのはなぜでしょう？: IKAKOさん壁に飾るだけでお部屋の雰囲気をガラッと変えられて、忙しい方でも簡単に自分の好きな雰囲気に変えることができるアイテムなので、メインとして取り扱うことにしました。実際、私自身も、海外旅行に行けないストレスを発散するべく、海外写真のアートを自分お部屋に飾りまくっています(笑)

IKAKOさんのお部屋。モノトーンでスッキリとした印象ながらアートによって自分好みの空間にカスタムされています。
飾られているアートはすべて ROOM IKAKO さんでお取扱いがある商品だそう。

迷っているお客様へは「答えはお客様が持っているもの」を前提に丁寧なヒアリング

種類が豊富ですが、セレクトの際に意識されていることはありますか？: IKAKOさんテーマである「大人の癒し」に沿うものを選定するようにしています。「癒し」といっても、色味が落ち着いているほうがいいのか、元気の出るビビットな配色がいいのかなど人それぞれだと思うので、色々な視点で選ぶことを意識しています。また、インテリア雑誌・海外の最新家具やSNSなど、新しい情報にも定期的に目を通して、鮮度も大切にしています。

様々な視点でセレクトされたアート、たくさんあって目移りしてしまいますね。: IKAKOさん迷われるお客様も多いですよ。そういったときは、数を絞ってご提案したり、今ある家具などに合わせてご紹介するのですが、まずは「答えはお客様自身が持っているもの」という考えのもと、お客様の中にあるぼんやりとした「正解」を形にするため、具体的に細かくヒアリングをするようにしています。

「答えはお客様が持っているもの」ですか。: IKAKOさん昔、たしかTV番組で、東大生が「分からない分野のものを効果的に勉強する方法」の話をしていて。そのとき、「分からないなら先に答えをみてしまえばいい。正解を知った上で、答えにたどり着くまでの道筋を考えて覚えていけばいい。」という方法が紹介されていたのですが、それを観たとき、「なるほど！」と思ったのです。; こちらが勝手に想像して進めるよりも、お客様に直接聞いてすり合わせた方が早いですし、これにしようか、あれにしようかと考える楽しい時間も増えますので、今度からこうしよう！とすぐに取り入れました。; 初めは、お客様は私の意見を聞きたくて依頼してくださっているのに、聞きまくるのは失礼かな？と考えたりもしたのですが、現実的なイメージがないだけで、お客様にとっての「正解」は恐らくもう決まってるんだなと感じる事も多かったので、そこからはとにかく、恥ずかしがったりためらったりせず、分からないことはすぐに聞く！ということを意識するようになりました。

実物を見たいというお客様の声に応えて開催された展示会の際のお写真。お客様の中には「IKAKOさんのセンスで」と“お任せ”を希望される方も。

お一人で対応されるのは相当大変だと思いますが、そんな中でもIKAKOさんが頑張ることができるのはなぜですか？: IKAKOさん “好き”の力がとても強いというのが一番大きいかもしれません。「これをやったらどうなるだろう？！」と何かひらめいた時などは、1人なのですぐに反映させられますし、お客様を通して自分の知らなかったインテリアを知ることができて楽しいですね。とはいえ、1人で対応しきれない部分ももちろんあるので、そういった時はスタッフさんに手伝ってもらっています。; あとはお客様から喜びの声や、実際に飾っている写真を送っていただくことも多く、直接喜びの声を聞けるのが本当に嬉しいです。インテリアは生きていくために必ずしも必要なものではないので、そこに価値を感じて当店を選んでいただけるのは光栄なことだと思います。

今後について

今後は、どんなことをしていきたいですか？: IKAKOさん実物を見たいというお声を多数いただいているので、コロナの影響も見ながらになりますが、展示会を開催したいです。関西では過去に開催したのですが、関東のお客様からもご要望をいただいているので、今後は各地で、最終的には、実店舗もできたらと思っています。; あとはお客様から喜びの声や、実際に飾っている写真を送っていただくことも多く、直接喜びの声を聞けるのが本当に嬉しいです。インテリアは生きていくために必ずしも必要なものではないので、そこに価値を感じて当店を選んでいただけるのは光栄なことだと思います。; 他にも今現在、実際に活動しているものとして、より良いものをお届けしたく、オリジナル商品の一つ、『Selenea（セレニア）』というブランドを立ち上げました。私がデザイン・撮影をしたアートを増やしていく予定です。