弟子:ぱっと見ただけで生地が良いのが分かるバッグですね。
師匠:いい事言うねー。これは時代布なんだよ。
弟子:古布ってコト?
師匠:そう。大正から昭和初期の布を丁寧に仕立てたバッグだね。
弟子:まがい物なんじゃないの?
師匠:くろちく謹製だから大丈夫。
弟子:最近発表されたモノ?
師匠:いや、最近ウチの倉庫からひょっこり出てきたんだよ。
弟子:へぇ。
師匠:いや、仕入れたことを……ちょっとね。
弟子:しっかりして下さいよ。
師匠:状態はすこぶる良いし、もうどこにも売ってないよ。絶対。
弟子:この生地の質感が上手く伝わるといいんだけどなー。
師匠:ムリだろうね。
弟子:軽く言いますね。
師匠:実物のほうがはるかにいいね。画像には限界があるよ。
弟子:内側の生地とかもスゴくいいですよね。ポケットもあるし。
師匠:だろ? だろ?
弟子:取っ手も上と下の生地を変えてあるじゃないですか!
師匠:だろ? だろ?
弟子:この生地の質感が上手く伝わるといいんだけどなー。
師匠:ムリだろうね。
弟子:もー。ちゃんとして下さいよー。
師匠:バッグの写真は難しいんだよ。
弟子:ま、分からなくもないですケド。
師匠:こういうバッグを普段使いにすると粋なんだよ。
弟子:ひょいって肩に掛けたりね。
師匠:いいね、いいねー。