HABIRSHAW ELECTRIC(1.0m Pair)
HABIRSHAW ELECTRIC(1.0m Pair)
このケーブルは2020年10月11日に作られました。構成導体の1/4にHABIRSHAW ELECTRICのワイヤーを使ったのでそれをケーブル名にしました。またそれとは別にWESTERN ELECTRICの赤の撚線も構成メンバーに加わっています。残るメンバーはAMERICAN ELECTRIC CABLEのワイヤーとKELLOGGになります。半分は単線で半分は撚線をわざと使っています。撚線はオーディオ的に不純じゃないかという意見もありますが音が良ければ積極的に使います。ETCは1.44モード。そしてVINRANT様式(左右のHOT線が異なる物)です。FINAL系素材は使っていないので普通のTMDケーブルとして出します。
HABIRSHAW ELECTRIC 試聴♪
Within You Without You The Beatles Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
展開する左右の音場が広過ぎないので良い。これが広過ぎるとスペース感は出るが実体感が薄くなる傾向がある。この曲はジョージ・ハリソンのインド風POPだがシタール、タブラなどインド音楽で使用される楽器が伴奏をする不思議な曲。案外録音はこのアルバムの中では良い方でオーケストラまで登場する音数の多い曲をこのHABIRSHAW ELECTRICは当時の濃密感そのままに、よりクリアーに解像度豊かに聞かせる。
Let There Be Love Oasis Don't Believe The Truth
オアシスの数少ないスローテンポなバラードだが、何故かいつもよりゆったり聞こえる。多分、HABIRSHAW ELECTRICの中低域にゆとりがあるのでその辺りと関係がありそう。結構、音量を上げてもうるさくならないのは信じられないが・・歪みが少ないのだろうか?この曲は最後までゆっくりと聞いたことがないが、これなら全編を通して楽に聞けそうだ。ボーカルが良いのは美点であり、かつ他の楽器のいつもなら耳障りな音が全く気にならない。
I Love You So Much It Hurts Han Bennink - Michiel Borstlap - Ernst Glerum
このCDを初めて聞いたのは寺島宅である。その余りの金属系の鐘のような音の何とリアルな事よ。
寺島さんのスピーカーはアバンギャルドだが、一度新品に買い替えている。古い方はTMDで使っている。買い換えたアバンギャルドDUO MEZZOは、前所有モデルのふっくらとした音色から一新し、かなり音がストレート&リアルになった。特に金属系の立ち上がりときたら驚嘆すべき物でこの辺りは前のモデルが敵わないところ。このI Love You So Much It Hurtsはピアノトリオなんだけど とにかくキーンと疾走する瞬足の金属系の表現が素晴らしい。その素晴らしさがHABIRSHAW ELECTRICで100%出た。
Double Trouble John Williams ハリーポッターとアズカバンの囚人
この曲はケーブルの分解能の高さを知るために聞くのだが、ボーイソプラノとオーケストラという難しそうなソースだ。だがHABIRSHAW ELECTRICは何てことなく歪み少なく高分解能に再生した。しかもワイドレンジにだ。HABIRSHAW ELECTRICの特長は高分解能だけではなく中域に勢いとパワー感があるので繊細だけに埋もれない。むしろ野生的でもある。この音だけ聴くともうFinal Cableの仲間に入れてもいいぐらい。
A House Is Not A Home Trijntje Oosterhuis The Look Of Love
ドラマチックな世界だ、オーケストラの深い響きとトレンチャの歌がどちらも素晴らしい。オーケストラの深みのある低域と、高域を疾走するバイオリン群の音が迫力と素晴らしさを両立させている。更に加えて音に熱さがあるのが最大の特徴。
Rainy Day, Dream Away The Jimi Hendrix Experience Electric Ladyland
録音は古いがいい音の曲。こういうROCK系は単に音が綺麗なだけじゃダメでミュージシャンが醸し出す熱量や汗、良い意味でラフな音が出ないと楽しめないもの。HABIRSHAW ELECTRICは曲によって出したい音を変えてくる変化球投手か。クラシック、JAZZ、ROCKどんなジャンルでもその音楽に合った良い音にしてしまう天才。
まとめ
不思議なケーブルである。HABIRSHAW ELECTRICが音楽のジャンルに合わせて音色を変えてくる。しなやかに対応するのだ。結果、クリアーさが欲しい曲、逆に荒々しさが欲しい曲、そのどちらにも良い結果を出す。必殺仕掛け人みたいなケーブル。