ACMELIAN
ACMELIAN
ACMELIANは主役となるHOT側ワイヤーACMEを最大限に活かすべく組み合わせるWIRE を厳選しました。使用したワイヤーの製造国はアメリカ、ソ連の二カ国となります。ETCの度合いは通常平均値よりやや上といったところ。KGB要素はこのケーブルには含まれていません。
ACMELIANの試聴ソースは以下のようになりました。
KATE Wadeyでは枯れた味わいが特長の生ギターの音がまず印象に残ります。このガサついたギターの佇まいまで見えてくるようなトーンでどうだ!と言わんばかりの説得力。そして彼女の吐息混じりのボーカル、これらが太くぶ厚く迫ってくる。だが、だがだがだが全くもって五月蝿くない!人肌という言葉があるが正にその温度感を伴って全ての音がこちらに伝達される。この温度感がクセになる。
Tee Funkではデイヴ・ウエックルのドラムが生き生きとしている。音圧がありバスドラムやスネアの音にそれが現れている。肉厚な音が引き締まり鞭のようにしなるのだ。ビシバシという音がこれほどキマるケーブルも珍しい。また各楽器の空間表現も秀でててトータルな音場表現が確立されている。ハーモニーとレゾリューションが調和している。
Saint Set、中域が良いとこうも聞きやすくなるのか?と感心する。ピアノトリオでもそれが言える。やはり音楽のコアは中域なのだと思う。もう少し言うと中域から中低域にかけての美味しさこそがオーディオの醍醐味だ。更にそれに加えて豊富な倍音描写が加わるので鬼に金棒だ。
オアシスでは声のトーンがまずいい。生ギターとピアノも良い。サビでの声は、わざとディストーションをかけたようでいい感じなのだ。このスパイスが効いた声は忘れられない。曲全体が熱く太い! 見事なエネルギー表現。
カレン・ソーサではやはり中域から中低域にかけての厚みがあるので図太い。シンバルもいいしベースノートに説得力あり。VOCALも良い後ろに引っ込まず目の前に抜けてきている。このようなPOPSソースは確実に楽しめる。いいね!このエネルギー感。
MAT、ピアノトリオだ。低音が良い。バスドラの音圧感も含む"ドン"という音がとてもいい。途中から入ってくる女性コーラスもチャーミング。音の迫真感という意味ではTMDケーブルの中でも抜きん出ている。音は太いし言うことはない。
白崎彩子、このケーブルの音は野太い! それはベースソロでは良く分かる。肉厚なマッスが感じられる。ボディ感、ここが素晴らしい。JAZZは中低音が良く響かないとダメなんだと改めて思わされる。なにしろ中低音が良いのだ。このねっとりと図太い音がこのACMELIANの最大のセールスポイントかも知れない。シンバルワークも含む高域の細かい音も良く拾うのだが、そのいちいちの音に感動がある。
ACMELIANのまとめ低域が良い。中域も良い。中低域はその中でも白眉。音が厚く、太い。この"音が厚く、太い"事は様々なソースでご利益を貰える。それでいて細かい解像度方向の描写性に優れる。全ての音のフレークに音圧を感じられるのも他にはない特徴。聞いていて飽きない音。