平鉢C

うつりゆく色が器の中で繰り広げられている印象の中鉢。鉢の形はそれぞれの個性で若干異なりますので、横からの写真にてご確認下さい。見込み部分は碗状ではなく、どちらかというと八の字を逆にしたような傾斜です。作家名のごとく、パレットのように混ざり合う色が盛り付けを邪魔せずに、テーブルにリズムをプラスするかのよう。手触りはマット、カンカンと心地よい器の音は目の細かい土を使用しているからです。表面にピンホールがあります。釉薬が土に吸い込まれ、穴のようにあいた現象です。作家ものならではの表情をお楽しみください。