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ョップインタビュー

2021.12.20

自然食エカロン店長さんの、心を奪われた“輝く野菜“とは?

今回お話を伺う人
自然食エカロン
淡島亜紀子さん

趣味:ピアノの演奏

『ピアノの森』というアニメの影響で、37年ぶりにピアノを再開。昨年からコンクールにも出始めて、ベートーヴェンのピアノソナタ『悲愴』やショパンの『ワルツ』『スケルツォ』などを練習中。

有機農法で育てられた野菜をセレクトし販売する「自然食エカロン」店長の淡島さん。「日本の農業を変えたい!」という情熱をもって、ショップを運営されています。淡島さんをそこまで熱くさせるのは、一体何なのでしょうか? お話をうかがうと、今すぐ食べたくなる魅力的な野菜のお話を聞くことができました。

“なにもない“という経験からスタート

今回、淡島さんと有機野菜についてお伺いしていきたいと思います。
早速ですが、有機野菜に興味を持ったのはどのようなきっかけですか?
淡島さん 2009年頃、知人から日本の農業の現状を聞いたことがきっかけです。 “スーパーで売られている野菜は、何十回と農薬をかけて作られている” “作っている農家さんは自分達では食べずに、家族の分は畑の片隅で出来るだけ農薬や化学肥料を使わずに作っている” “慣行農法の農家さんは、農薬による健康被害で苦しんでいる” “無農薬で作っている農家さんは、無農薬で作ることだけでも大変なのに、そのうえ販路の開拓などでとても苦労されている。”
等々、とても信じられないような話を聞き、それが現実だと知って衝撃を受け、 「安心安全な食べ物を広めていきたい」 「農薬や化学肥料を使わずに野菜作りをしている農家さんを応援していきたい」 と強く思うようになり、農家さんたちが作った有機野菜の販売を始めました。
マルシェに出店していたころは、淡島さん厳選の数十種類の有機野菜、添加物不使用の加工食品が並んでいました。
日本の農業が抱える問題をどうにかしたいという思いから、このお仕事を始めたのですね。 やってみようと思い立った際、まず何からはじめましたか?
淡島さん 最初に知人のお店の軒先をお借りして、有機野菜の販売をしてみました。 その次に、都心の青空市に出店してみたところ、たまたまその日に出店していた方からマルシェを紹介していただき、毎週マルシェに出店するようになりました。それが本格的な対面販売のスタートでした。とにかく、なんでもいいからやってみよう!という気持ちで挑戦していきましたね。
すごいバイタリティです!
契約農家さんとは、どうやってお知り合いになったのですか?
淡島さん メインの野菜農家さんは、知人の紹介でお取引していただけるようになりました。その後、そちらの農家さんがご自分のお弟子さんを紹介してくださり、今に至ります。フルーツの農家さんは、自分で新規開拓しました。
真剣な表情でトマトの生育状況を観察している契約農家:ポテンシャル農業研究所の社長。
これも縁ですね。
このお仕事を立ち上げる際に苦労したことはありますか?
淡島さん 「安心安全な食べ物を広めていきたい」という思いだけでスタートしました。 具体的に何をすればいいのかも判らなかったですし、「野菜を扱ったこともない、農業のことも何も知らない、商売したこともない、販売経験もない」という何も無いところから始めたので、対面販売を始めたばかりの頃は、仕入れたものをいくらで売ればいいのかも判らず、おままごとみたいな始まりで、本当に苦労しましたね(笑) ただ当時は苦労を苦労と思っていなかったので、ここまで続けてこられたのだと思います。

契約農家さんの芸術品のような有機野菜

苦労を苦労と思わない姿は、淡島さんの情熱が本物だったという証明ですね!
そんな活動される中で特に嬉しいことや楽しいと感じる瞬間はどんなときですか?
淡島さん 購入されたお客様から、「美味しかった!」と言われることが一番嬉しいです。対面販売では、「1週間日持ちします」 「ほうれん草はアクが全く無いので、生でも美味く食べられます」など、お野菜の特徴をお伝えしながら販売していましたが、「本当に1週間日持ちして驚きました!」 「アクがない、ほうれん草なんて初めてでした」 と、お客様が感想を伝えてくださるので、そういう時に喜びを感じます。
他にも農薬や化学肥料を一切使っていないのに、虫食いなどもなく、見た目がとても美しいお野菜なので、見ているだけでウットリします。年に数回、お野菜の状態がとてもいい時は、キラキラと輝いて見えるので、そのような質の高いお野菜を扱えることがとても嬉しいです。
お声かけることができないお客様にも、説明や召し上がり方など書かれたポップでひと工夫。
当初はまったく野菜について知らなかった淡島さんが、活動を通して、どんどん野菜の魅力に惹かれ、成長していく姿にあこがれます! ちなみに、こちらの「自然食エカロン」を始めてどのくらい経ちますか?
淡島さん この仕事を始めたのは、2010年9月です。最初の1年間は何をすればいいか模索していた時期でした。対面販売を開始してからは約10年(対面販売は2021年12月で一旦終了)、オンラインショップを始めたのは2019年5月31日からですので、約2年半になります。 ちなみにショップ名の由来は、少しスピリチュアルな話になりますが、友人の紹介でとあるヒーリングサロンに行った時、私の守護霊に「エカロン」という名前の緑色の龍がいることを知り、そこからとりました。
「日本中に安心安全な食べ物を広めていきたい」と思っていますので、日本列島を緑色の龍に見立て、私の守護霊である龍の「エカロン」と紐づけて、お店の名前にしたことはピッタリかなと思っています。オンラインショップのトップページにいる黄色い珠を持っているのがエカロンなのですよ。
なるほど、そのような由来があったのですね。
普段、私たちは野菜を何気なく買って食べているのですが、有機野菜は通常の野菜と比べてどのような点が良いのでしょうか?
淡島さん 味や日持ちが全然違います!
キュウリの端の苦み、ほうれん草のアク、レタスの苦みなど、これらは農薬や化学肥料によるものですので、自然食エカロンで扱っている有機野菜は、そのような苦みはありません。味に関しては、特に小さなお子様は味の違いを敏感に感じ取っているみたいです。
「うちの子供達は絶対にほうれん草を食べないのに、こちらのほうれん草だと取り合いになります」
「このレタスは苦くないと子供に言われました」等々、お客様からお声をいただきます。
ただ、有機JASで使用が認められている自然由来の農薬が30種類ほどあり、それらを使っている有機農家さんも多くいらっしゃるので、流通している全ての有機野菜に当てはまるかどうかは分かりません。 ちなみに見分け方のひとつですが、農薬や化学肥料を使用した慣行農法の野菜は、冷蔵庫に入れっぱなしにしておくと、腐ってドロドロになりますが、有機野菜は腐らずに枯れていきます。
きれいに耕されたハウスで、すくすくと育つ葉物野菜。 葉物野菜は虫に食べられやすいのですが、無農薬でこんなにもきれいとは驚きです! 野菜を選ぶ4つの条件

野菜を選ぶ4つの条件

そんなにも違うとは知らなかったです!
ちなみにお取扱いされる商品を厳選する上でこだわっていることはありますか?
淡島さん 主に4つのルールで決めています。
  1. ①私が食べて美味しいと思うもの
  2. ②見た目が美しいもの
  3. ③野菜に関しては、農薬・化学肥料を一切使用していないこと(有機JASで使用が認められている農薬も使用していないこと。但し、フルーツは野菜よりも糖度が高く、農薬を使わずに作ることは非常に難しいので、減農薬のものもあります)
  4. ④どのような人が、どのような思いで作っているのか
契約農家さんの収穫中の一コマ、雪の中で眠る大根の甘さは格別!
農薬や化学肥料を一切使わずに野菜を作るだけでも大変なことですが、私は見た目の美しさも重要視しています。 メインのお取引先であるポテンシャル農業研究所さんは、農薬や化学肥料を一切使わず、とても質の高い野菜をお作りになっていて、見た目もとても美しいのが特徴です。1番最初に出会ったお野菜が最上級のお野菜でしたので、自然と目が肥えてしまいました。(笑) 4つめの「どのような人が、どのような思いで作っているのか」もとても重要だと考えています。農薬や化学肥料を使用せずに作っていれば、何でもいいわけではありません。

真面目にいいものを作っている人達にスポットライトが当たる世の中にしたい

最初は素通りされることも多かったそうですが、 次第にお野菜のファンが付き、人気商品は予約しておかないと売り切れてしまうこともあったとか!
淡島さんと同じ思いの農家さん、そしてその農家さんが育てている野菜が自然食エカロンで取り扱う野菜なのですね! “やってみよう”と思い立って、それを叶えることは簡単ではないと思いますが、ここまで続けてこられた秘訣やエネルギー源は何ですか?
淡島さん “お野菜が持っている力”でしょうか。
ポテンシャル農業研究所さんのお野菜は、抜群に美味しくて見た目も美しいので、見ているだけでウキウキしてきます。だからこそそのような野菜をたくさんの方に知っていただきたいと思うのです。ただ販売するだけでなく、農業の現場を見てみたいと思い、対面販売を始めた半年後から、毎月3泊4日でポテンシャル農業研究所さんへ畑仕事のお手伝いに行くようになりました。畑仕事のお手伝いも9年半になります。
お手伝い中の淡島さん。笑顔で作業される姿は、こちらも元気をもらいます。
また、農薬や化学肥料を一切使用せずに野菜作りをすることは、想像以上に大変だということを知りました。虫がつかないように細心の注意を払って野菜作りをしていますが、時には虫がついて葉物野菜が穴だらけになってしまうこともあります。そうなると全部刈り取って処分することになります。
他にも6年くらい前からは自然災害がとても多くなり、それまでは3~4年に一度くらいだった大きな災害(長雨、集中豪雨、猛暑、大雪)が、1年に2~3回起こるようになってきました。ただでさえ、農薬や化学肥料に頼らない農業はリスクが大きいのに、そのうえ自然災害の損害もあり、ここ数年はとても苦労されていますが、それでも「人の口に入るものだから」と、農薬や化学肥料を使うことはせずに、日々努力されています。 ですので、真面目にいいものを作っている人達にスポットライトが当たるような世の中にしていきたいという思いがあり、ここまで続けてこられたのだと思います。
野菜ひとつひとつの密度、色、ハリがほかの野菜と違うのが見てわかります。
良い野菜をつくっている方々に寄り添った活動なのですね。
農家さんをはじめ、選りすぐりの野菜たちをもっと知ってもらうための今後の展望を教えてください。
淡島さん まずは、オンラインショップに力を入れていきます!
今までは対面販売もあったので、思うように手をかけられませんでしたが、対面販売終了を機に、今後はオンラインショップを充実させていきたいと考えています。対面販売は近くにお住まいの方しか来られませんが、オンラインショップでしたら日本中の方に見ていただくことが出来ます。 安心安全な美味しいお野菜を、たくさんの方に召し上がっていただけたら幸いです。
また、将来的には実店舗を持ちたいと考えています。
他にも自然食エカロンで販売しているお野菜などで、試食会を企画したいと思っていますが、今はコロナ禍で先が読めない状況ですので、今後のことは慎重に考えようと思っています。
今後のご活躍が楽しみです!

取材を終えて

「自然食エカロン」で取り扱うポテンシャル農業研究所さんの小松菜を頂いたのですが、一般的な小松菜と違い、茎の部分に力強さがあり、葉は濃緑、味も濃く感じました。炒めてもシャキシャキ感が活きており「おお!野菜を食べてる感じがする!」といつも以上に食べていて楽しかったです。

野菜一つとっても、味や健康、環境など、こんなにも違うのだと、淡島さんのお話や、野菜を通して学ぶことができました。

季節と共に旬の野菜を販売している「自然食エカロン」。 皆様も是非、「自然食エカロン」で販売している有機野菜の美味しさを味わってみて下さいね。

今回紹介したショップ
「食」のセレクトショップ 自然食エカロンの画像
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